チョスンウを推す短歌

きょくとうの さんかこくどうじ オペラざに かいじんうたい あいにやぶれる

むねやぶる チョユリョンのなげき さるなでて すがたをかくす 黒布の下

げきじょうの うらぐちあけて あらわれる ふだんぎチョスンウ マスクはすれど

笑むひとみ 歓声あがる かんこくたいわんふぃりぴんタイにほんごで

プラカード かかげるファン 「ヴェトナムに チョスンウがいなくて 強制非婚」

もろてあげ おかえりなさい ファンうながし うしろをむけば ポッケに幽霊

あみものの ちいさなしろい ユリョンバイバイ 上下とも白の 服から揺れる

ポッケから ユリョンひきぬき 単車差す プロテクター着て ヘルメットかぶり てぶくろもして

またがるは ガソリン単車 電動車 ロシナンテたち 日がわり見せる

愛車から むねにてをあて おじぎして スマホにのこす 見果てぬ夢を


≪解説≫
韓国ドラマ『秘密の森』が、2017年に韓国で放送された。私は、2020年12月から2021年1月にかけて、Gyao!の配信で、初めて観た。
『秘密の森』の主人公ファンシモクを演じているチョスンウは、『馬医』で主人公ペククァンヒョンを演じていた。そちらの方を先に、NHKで放送されたときに見ていた。
『秘密の森』があまりにもおもしろすぎて、「ファンシモク」があまりにもすばらしすぎて、チョスンウの底なしの沼にはまった。
チョスンウは、チケットが取れないことで有名なミュージカル俳優であり、「ジキルとハイド」「ラマンチャの男」など、youtubeに多数の動画がある。
『オペラ座の怪人』は、韓国では『オペラの幽霊』となっている。今年、2023年、日本・韓国・中華人民共和国で、ほぼ、同時に上演されている。パンデミック後の、待ってましたの大盛り上がり。チョスンウにとって初めてのオペラの幽霊役で、ファンの感想ツイートやレビューも、詳細、精緻、かつ、情感溢れるものが次々とアップされている。私は、他の俳優が演じた映画とyoutubeを見たことがあるだけで、今回のチョスンウの公演を見ていないが、退勤動画を見て、それだけでも一つのショーとしてできあがっているのに感心し、ますます、チョスンウの魅力に、はまっている。「推し短歌」は、その幾つもの退勤動画の感想を、まとめて、詠んだ。
普段着と言っても、ジーンズはグッチで、後ろのポケットにコアラのアップリケがある、などと、上から下まで御召し物も履物も全部、ファンがブランドを特定し、本人はかわいくても身に着けている物の値段はかわいくない、とツイートする。40歳代の俳優を、日本人も韓国人も台湾人もタイ人もフィリピン人もそれぞれの言葉で「かわいい」と言うので、「かわいい」は、東・東南アジア共通の好みだと思う。
「ヴェトナムに チョスンウがいなくて 強制非婚」というのは、どなたかがツイートに載せてくれた訳を引用したものである。ちなみに、日本には、チョスンウを知る前に既に結婚している人も多く、渡韓前には「炊飯器の使い方覚えた? 洗濯機の使い方覚えた?」と注意して出かける、というつぶやきも見られた。
短歌というものを作ったことがないので、とりあえず、字数を揃える努力をした、と言う程度のものだが、少しでも、推しのすばらしさを伝えたい! の気持ちで作りました。

#推し短歌


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