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税理士タケちゃんの「究極の話①」~マジメな社長の会社が赤字で、空き缶集めのオッチャンがナゼ赤字にならないか?~

中小企業の経営者さんの多くはすごく真面目。
朝一番に出社し、一番最後まで残り、社員に気遣いをし、取引先や銀行に頭を下げ・・・。
でも、「赤字」。。。

片や、空き缶集めのオッチャン。
1日の収入は数百円か千円か・・・。
でも、「赤字にならない」。。。

それって根本的にオカシイと思いませんか?
いや、根本的にオカシイと思わないといけないんですよ。

~信用社会の罠~

普通の企業って、掛け取引(売掛、買掛)をしますよね。
それって信用商売(信用取引)なんです。
子供相手に駄菓子屋のおばあちゃんが「掛け(ツケ)」にしてくれますか?
しないですよね。
それは子供には社会的信用が無いから。

銀行も、普通の会社には、常識的な範囲であれば貸してくれますよね。
それって信用取引なんですよね。
(信用と言いつつ、社長の連帯保証は取りますが)

では、空き缶集めのオッチャンはどうですか?

相手がこのオッチャンに、掛け取引をしてくれますか?
銀行がお金を貸してくれますか?

例外はあるかもしれませんが、普通の答えは「NO」ですよね。
財布に千円しかなければ、使える最高額は千円なんです。
そして使い切っても「ゼロ」までしかならないんです。

では、中小企業はどうですか?
今すぐ支払う条件ではなくても、掛けでモノを仕入れることが出来るでしょ?
また、預金口座に100万円しかなくても、500万円を貸してくれるでしょ?
自動車ディーラーも300万円の車を一括で払わなくても分割で払わさせてくれるでしょ?

問題はそこなんです!

身の丈以上の信用を与えられてしまっている、もしくは、身の丈以上の信用を得てしまっているケースが中小企業には非常に多いんです。
あれもローン、これもローン。仕入代は掛け。
全ての収支サイクルが一切滞りなく回ればセーフ。
でも、ちょっとでも収支バランスが崩れたら・・・どうなりますか?

おしまいです。

私はこの話を一税理士の立場から申しているのではありません。
商売をしていた家族の倒産を経験し、身をもって言っているのです。

つづきは次回。


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