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<MONDAY考察~誰も知らない自分の消費税~>(裏テーマ有りw)

<MONDAY考察~誰も知らない自分の消費税~>
 
●税別表示は、支払時に思っていたよりも高くなるので
税込表示の方が分かりやすい。
●税別表示の方が、商品そのものの価値が分かりやすい。
・・・などなど、街の声は色々ですね。
      
ここでシンプルな問いです。
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あなた(もしくはあなたの家計)は、1年間に、いくら消費税を納めていますか?
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これに、さっと答えられる人はどれくらいいるんでしょうか?
 
税理士である私も、自分の事業分は申告しなければいけませんので当然把握しておりますが、家計の分は全く知りません。
実はこういう話って、大きな盲点なんですよ。
       
事業者と違って一般消費者は、消費税を「払うだけの立場」ですから、テレビや新聞では「値札の表示方法」や「どれが8%でどれが10%か」といった話ばかりを取り上げます。
財務省や政府にしても『一般消費者にいかに分かりやすく払ってもらうか?』がポイントなんです。
      
しかし、一般消費者は誰も「自分が支払った消費税の年額」を知りません。
税法に明るい人であれば、家計簿を会計ソフトで入力し、辞書のように分厚い消費税法をそばに置きながら課税・非課税の区別をし、年間の消費税納付額を算出できるでしょう。
    
はい、でも、そんなのは一般の方々はしません。
        
もし、国民一人一人が、年間家計に占める消費税の負担額を具体的に知ることができるようになれば、財務省も政府も、増税にはそうとうプレッシャーがかかります。
 
食品でもないのに8%据え置きの恩恵を受けた新聞各社はこのような切り口では絶対に言えないのです。
      
「消費税の表示方法」や「税の使途」も勿論大切な話ですが、自分が払っている税額をその本人が知らない・知り得ない制度、という点も大きな問題点なんですよね。
  
「消費税の課税制度上、それは仕方がナイのだ!そんなことをやろうとすればインフラ整備が大変なのだ!」という理論派の人は別として、一般人の感覚であれば「それオカシイんじゃないの?」と思わないといけないんですよね。
税って法律の起草者や専門家のためだけの制度じゃないですよ。子供から老人まで、みんなに関係するんです。
  
税法の根底は民法です。
民法は常識の集まりです。
だから、こういう「あれ?」って感覚って、
大事なんですよね。
  
書いていないことに問題点がある・・・。
以上、本日のMONDAY考察の【裏】テーマは、
「日経新聞の正しい読み方」でした(笑)

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