〔嘆く〕

『大江戸長屋ばなし』。
江戸庶民の日常生活を川柳、落語、小説を元に伝える、という内容である。

悪筆は蟬やとんぼを後悔し

悪筆の男が
「ガキの時分、虫とりばっかしてねェで手習いに精を出せばよかったなァ」
と後悔している川柳。

悪筆はいつの時代も苦労する

のだ。