演芸界の今に思う事 その6

今月に入り耳にし目にした事から、改めて落語界の将来について門外漢の一ファンが書き綴ってみたいと思います。

TVで耳にした事。
落語ファンの中にはご覧になられた方も多いかと思いますが、6/16(日)朝フジテレビで放映された春風亭小朝、林家正蔵、春風亭一之輔出演の鼎談番組『僕らの時代』から
その中で落語協会の副会長である正蔵師匠が「落語協会は現在完全な逆ピラミッド構造で、多数いる真打から順に数が減っていき前座が20名程度、その下の見習いが数人程度である」と口にしておられました。
またお三人が口にした最近の弟子志願者のエピソードも非常に興味深く、辞めていく弟子の理由の多くが「自分の時間が無いから」というものだそうです。
鼎談番組内で口にしておられた内容なので全てが事実かどうか確かめようがありませんが、この芸能の存続を切に願っている演芸ファンとしてはとても気になる発言でした。
これまでのnoteでも書きましたが、この芸能の存続には新しい志願者の存在は必須です。
これまで通りその魅力を高座で発信し続けて新弟子志願者を募っていく事に変わりはないにしろ、新しい伝え方を考える必要もある様に感じます。
同様に新しいファンの開拓も。

もう一つは、目にしたニュース
落語立川流の一般社団法人化
志らく師匠のXでの発言もベースしたこの記事が今のところ一番今回法人化の意図が伝わっている様に思います。
談志師匠が唱えていた『伝統を現代に』と言う言葉の意味を一門として議論し考えた結論の様に感じます。
このニュース発信後一門の談笑師匠がラジオで話されていた事も、非常に心に残りました。
『志の輔兄さんが何の得にもならない代表を引き受けてくれた事が大きい』

前回noteでも書きましたが、己の芸の精進以外に落語界の事を考え立ち上がる者がいる事が大切だと思います。
落語界に限る事ではなく、変えてはいけないものと変えていくべきものをしっかり考える事が必要だと、東京都知事選選挙ポスター騒動を見ながら思った次第です。

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