大人になるということについて2(すみっコぐらし)

大人になるということ。大人とは?誰もが1度は考えたことがあると思いますが、答えは簡単で、子供向けのアニメや番組を見て泣いてしまう、という一点になります。(諸説あり)
セーラームーンとかおジャ魔女どれみとか。ポケモンとかデジモンとか。アンパンマン、パンが生きてるってだけで泣けるし…。懐かしさのあまり泣いちゃうのもあるけど、今やってる番組でも頑張ってる姿泣いちゃうじゃないですか。そんな中で昨今秀逸な子供向け映画は『映画しまじろう まほうのしまの だいぼうけん』です。
言わずも知れたしまじろう、完全に教育のキャラクターなので、ハイハイ子供が頑張って冒険する知恵勇気友情な道徳お涙頂戴のやつね、いやそりゃあ大人は泣くさ。ずるいよ。と思うとおもいます。確かにしまじろうたちは親から離れて魔法の島を大冒険するだけの話…。子供が頑張ってる姿に泣いちゃうやつ…。知恵も勇気も友情も優しさもぜんぶ教えてくれるやつなのですが…。ですが…それを踏まえた上で新しいおともだちにしまじろうが「自分のためでもいいんだよ」と解き放つ。この言葉って前後関係なくポンッと大人が言われても何かしらのしがらみや呪いを断ち切ると思うんです。

映画 しまじろう 「まほうのしまの だいぼうけん」 - Yahoo!映画 https://movies.yahoo.co.jp/movie/362388/

(うわさによると年内無料でつべで観れるっぽいけど、Huluやネトフリにあります。)

しまじろうで泣いてしまうのは大人なんですけど、『映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』で泣いてしまうのも大人…。これもハイハイ子供が頑張って冒険する知恵勇気友情な道徳お涙頂戴のやつね、いやそりゃあ大人は泣くさ。ずるいよ。と思うとおもいますが…おもいましたが…………。
これは全くの真逆というか…。前提として、すみっコたち、喋らない。たまに字幕がつくけど基本喋らない。だから、苦難に陥っても良い事言ったりしない。というかそもそもそこまでの苦難に合わないというか悪人が出てこない(鬼と狼のグッズ出してください)。すみっコが好きな性格たちという1点で価値観と波長が合う集団なのでわりとみんな自由で好き勝手やってるにも関わらず亀裂が走らない。文字通りみんな仲良し。友情・努力・勇気とかない。物語上で必要なくらいはあるけど、そこ、あんまり重要視してないように見える。でも、だからこそ、最後の最後で世界が確立されていることへのギャップで大人は(こどもも)苦しむ。泣く。大人なので…。キーアイテムくらい○○○○に持って○○○るのがセオリーじゃん…。でもそれがない事で、言葉を語らず、シンプルなお顔で、葛藤と哀愁を漂わせるセンスヤバいとおもいました。大人なので…。

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