20代の苦労を安く見積もるな
おはようございます。
さて、
今日は、「若いうちの苦労は買ってでもしろ」という、この世で何万回も擦られ続けたテーマでお届けいたします。
説教臭いけど、なんだかんだ大事だよねという内容です。
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▼『成長できない環境』は将来が不安!
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最近は『ホワイト企業(残業が全くなく、自分の自由な時間が取れる会社)』の人気がすごく高まっているそうです。
そういう会社に学生さんが「就職したい!」と集まるらしいのですが、実際、
ホワイト企業に入社した新人社員が『入社後のアンケート』で「がっかりした!」と
答えている項目があるそうです。
その割合は、
なんと68%……
何にがっかりしたかと言うと……
「残業するな!」が目的になっていて、
『成長できない環境にいて、将来が不安だ』
っていう意味だそうです。
例えば、将来に向けたスキルを磨こうと思っているのに、
夕方以降は会社が許してくれない。
「残業するな!」と言われてしまう……
あとは、大型案件のプレゼンが翌日だったので、
入念に準備をして「完璧な状態でプレゼンをしよう!」と練習しようとしたら
「残業するな!」と帰らされた……
または、コンサル会社という結構ハードな職場の話でいうと、
「あの人みたいになりたい!」という優秀な先輩の話を聴くと
「20代でほとんど家にも帰らず、過酷な環境で経験とスキルを積み上げてきた」
と言う……
だからこそ、今かっこよくなっている先輩に憧れたのに、その先輩たちが行ってきた
『下積み』を許してくれない……
このままの働き方で『一人前の30代』になれるかどうかが不安……
そう思う人が増えている、
というか、『環境が変わったから、そういう声が上がってきた』
というのが正しいのかもしれません。
そんな記事を見て、
僕が尊敬している人の1人……
Microsoftの日本法人、2代目の社長を務められていた
成毛眞(なるけ まこと)さんがFacebookで投稿していた記事を
ご紹介させていただきます。
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▼『24時間、365日働け』の訓示
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※以下、原文に改行などを一部追加し、編集しております。
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1998年頃まで、毎年マイクロソフトの入社式で
「お前ら入社してから1年間は24時間365日働け!家に帰るな!風呂は隣のスポーツジムで入れ!」
と訓示していた。
いまなら超ブラック企業の社長として逮捕されていたかもしれない(笑)。
ある年の5月、
総務部長がやってきて「隣のスポーツジムからクレームが入っているのでどうしましょう」と言う。
聞いてみると、
何人もの新入社員が、本気で会社に泊まって風呂に入るためだけにスポーツジムに行ったらしい。
総務部長へは
「良きにはからえ!」
と答えておいた。
その後、シアトル本社や顧問弁護士から「あの訓示はヤバい」と言われたので、
次の年からは(訓示を)止めた。
(その訓示を止めてから)社長訓示が終わって質問を受け付けたら、ある新入社員が
「なぜ我々には『24時間、365日働け』と言ってくれないのですか。がっかりした」と。
じつはその訓示の締めには、こういう言葉を言っていたのだ。
「1年後、お前らは大学の同級生と同窓会をするだろう。
すぐわかるはずだ。
お前らは彼らの少なくとも3倍の経験をしている。
つまり、普通の社会人の3年目になっているはずだ。
その3倍の差は、絶対に一生縮まらない。勇者たちよ!」と。
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以上が、
成毛さんの投稿でした。
確かに今の子たちにとって、
「本当に生活第一で、食っていけたらいいかな。」と考える子は良くても、
「若いうちにたくさん経験して、同世代から抜きん出たい!」と夢を抱く子にとっては、「少し残酷だなあ」とも感じます。
僕が初めて就職した厨房は、某リゾートホテルの中華キッチンでした。
朝5時には厨房に立って、一人で厨房のセッティングをして、上湯(中華のお出汁)を引いて、今日の天心の確認と、お米の準備と仕込みの段取りと、、、
で、みんなぞろぞろと出勤してきてそれぞれ配置につき、ランチ営業開始・・・
そしてランチを乗り切ったら片付けしながら在庫確認して同時に全体の発注。
ごみ捨てのついでに調達部(ホテルの5レストラン全ての食材が集まる部署)に行って発注をかけて、戻るまでの間10分くらい間にホテル裏の搬入口でちょっと座りながらコーヒーとパンをかじり、また厨房へ。
夜のスタンバイをしながら厨房のセッティングを夜仕様にチェンジし、夜営業へ・・・
営業が終わり、掃除片づけをして、翌日の準備と仕込みリストと天心の在庫をチェックして、厨房を出るのは翌日の1時とか(遅い時は2時とか)。。
もちろん、自慢したい訳でもなんでもなくて、むしろこんな状況(環境)が当たり前にある業界ですし、場所によっては寝ずに仕込みをして朝を迎え営業準備にかかる店舗もあります。
「たまたまそういう時代に立ち会ったから、そうした」というだけで、ココに『気合』とか『根性』と言った類のモノが他人よりあった訳ではありません。
そういう環境だった、というだけの事です。
でも、
だから同級生で他の会社(業種)に就職した仲間と、1年後や3年後に再開して吞んでみても、全然話が合わないんです(笑)。
テレビなんて観る暇もなければ、週刊誌の報道(不倫とか)なんて1ミリも興味が湧かなかった。
貴重な隙間時間は全て料理の勉強に充てていたからです。
職場は何も教えてくれません。
何かに貢献する事しか存在意義を示せす方法はなく、店の外で答え合わせをしないと前に進めないので、たまの休みや長めの休憩がある時はウキウキしながら本屋さんに駆け込んで、そこでも時間の許す限り本を読みかじっていました。
環境がそうさせたのは間違いなく、
その環境のおかげで、その頃の同世代と圧倒的な差がついていたと思います。
料理人はいつだってあこがれるポジション(#中華なら『あおり』、イタリアンなら『メイン』みたいな)を見て、
「自分だったら、下っ端が『どう働いてほしいか?』というのを想像して、先輩の目線で働く……
みたいなことをやってます。
ポジションは下りて来ないので、自分が登るしかない。
その為の近道が、『ものまね』なんですね。
とにかく、そもそも『残業』という概念、が1ミリも僕はありませんでした。
「労働基準法? へーみんな何か大変ねぇ~。」と、完全に他人事。
今では、『みなし残業』というのがありますね。
要は、最初から基本給の中に残業代が入っているから
「その分ならいくら働いてもいいよ」という仕組み。
後にそれもちょこちょこ禁止になっていきましたね。
何をもって「大変」と感じるかは人によってそれぞれだと思いますが、僕から見れば、「新入社員は大変そうだな。」て思ってみてます。
だって基本的には『1日たった8時間しか働いちゃダメ』で『週2日も休まなきゃいけない』のに……
【成長しなきゃいけない】
【先輩方に追い付かなきゃいけない】
まぁ『凡人』(#僕の事です)には無理でしょうね……!
「すごく大変な時代が来たな」と……!
『若い時の苦労は買ってでもせよ』
って、めちゃくちゃ説教臭くて言いたくないセリフなのですが……
でもね……!
正直に言うと、本当はそう思っています……!
「自分はラッキーだったな!」
と思っています。
20代、30代は、僕は、ほとんど休んでいないんですよね。
めちゃくちゃ働いていました!
もちろん、怒られました!
「店に入るな!」「休め!」と言われていたけれど、
無視していました(笑)。
それが『許された時代』だったのは、本当にラッキーだったと思います!
でも、僕らの競合って、『会社員』だけじゃないんです。
個人事業主もいれば、個人経営者もいます。
そんな方々は、日々労働基準法なんて関係なく、朝起きてから夜寝るまで『仕事』の事を考え、そして何十時間働こうが……
【価値を生み出していなければ『収入0』】です。
そんな方々を相手にしているのに、
「平凡な自分が1日8時間労働の中でやりして業務終了。」
何てことして言い訳ないんです。
そんな日々を繰り返し、もしそういう『勝負に出る時』が来た時に
【何がアナタを守って】くれるか!?
『会社』じゃないです。
『労働基準監督署』じゃないです。
『政府』なんて、守ってはくれません。
アナタ自身の【足腰の力】です!!
その『足腰の力』をつけるって「すごく価値があることだな」と思います!
基礎体力は、早いうちから付けておきましょう!!
今日もありがとう!
じゃ
またね。
阿部
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