へっど

大学ボカロ部事情2018上半期

どういうわけか、2018年に入ってからというもの、全国の大学でVOCALOIDクラブ・サークルが乱立しています。なんだ、ブームなのか。

去年私がまとめたのはこちらの記事。本記事を読む前に一度目を通しておくと話が分かりやすいと思います。

上の記事では4つの大学のボカロ部が紹介されていますが、2018年に入ってこの半年で立ち上げられたボカロ部が以下の通り。(50音順)

大阪電通大VOCALOID同好会さん
神奈川大学ボカロ研究部さん
広大ボカロサークル「紅葉声歌」さん
防衛医科大学校VOCALOID同好会さん

多い。なぜこの2018上半期に集中したのかは不明ですが、とにかく一気に増えました。

大阪電通さんは「共同作曲」をしていく方針の創作系ボカロ部、広大さんはボイロ色強め、など現時点でつかめる情報はもちろんかなり少ないですが、どうも各団体結構な勢いで新入部員が確保できているようで滑り出しは順調な様子。正式な発足には至ってないですが、ほかにも設立計画を練っているところのうわさはちらほらと見かけます。

今年の全体的な大きな特徴としては「大学ボカロ部コミュニティーができつつある」というところでしょう。去年私がいろんなボカロ部さんとお話しするまではそういうつながりはなかったんですが、今年発足したボカロ部さんたちは北大さんや大阪市立さんに大きく影響を受けて活動しているような雰囲気があって、公式ツイッター同士だったり部長同士だったりが仲良くしているのをよく見かけます。北大さんの新ボカロ部発見能力が異常に高い。

このようなコミュニティーが形成されていくことはあまり想像していませんでしたが、ボカロ部同士の交流も積極的に検討されているようなのでこれから何か起こってくるかもしれません。難しそうですが合同誌を作りたいという話が出ていたり、交流イベントが水面下で期待されていたりと交流へのモチベーションは高めなようです。

このように新規に現れたボカロ部に対して積極的に囲い込みをかけていってる既存サークルさんたちはというと、去年発足した北大さんが「初音舞踏祭」というポリッドライブを成功させて大きく躍進を見せているのが一番大きいでしょうか。

ボカロ部というくくりからは少しずれますが、バーチャルライブ研究会というのも目立つようになってきました。

こちらはポリッドスクリーンなりアミッドスクリーンを使ったVOCALOIDライブを行うことを目的としたクラブ・サークルで、2017年発足の電通大"MIKUEC"さんや大阪工業OITさんなどこちらももしかしたら増えていくのかもしれません。

初音ミクが10周年を迎えてから、日本の大学におけるVOCALOID周辺文化はまた大きく動き出してきました。これからどうなっていくのか楽しみです。

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