UTAU音源収録リストの選び方

皆さんこんにちは。くろ州です。UTAU音源収録楽しんでますか? 私はUTAU音源収録リストを何十個も作って遊んでいます。

皆さんは収録リストってどういう基準で選んでますか? 上手な選び方を教えましょう。

収録リストの苗字と名前

収録リストは大体「○○式××モーラ△△」という表記になっています。

○○式:作った人の名前
××モーラ:1行の長さ
△△:「単独音」「CVVC」「連続音」

うちのリストは「くろ州式・8モーラ・連続音」ですね。苗字とミドルネームと名前で見分けてくれ。中の人が収録するときに必要になるのはミドルネームと名前の部分。

単独音、CVVC、連続音

UTAU音源には「単独音」「CVVC」「連続音」という種類があります。それぞれ収録時間がそこそこ違うので、まずはこのうちどれを選ぶべきか考えましょう。それぞれの性質は以下の通り。

単独音:とにかく一瞬で録れる。普通にやって5分、世界記録は30秒台
CVVC:そこそこ短時間で録れる。普通は10分
連続音:時間がかかるが品質を上げやすい。普通は30分、世界記録は4分台

初心者はまず単独音から始めましょう。「UTAU音源を作ろう」と思ったら、まずはいろいろ調べて収録を始めますよね。このとき問題になるのが「読み上げむずすぎ」ってところ。「ささんすぃさすさすぃ」を見て、今の一瞬で読み方が分からないならCVVCと連続音はまず不可能です。そんなんを10~30分ノンストップで読み上げるとか挫折するぞ。

そもそも、最初の収録でクオリティーの高い音源なんて普通できません。だったら割り切って「最初は収録の練習をする」くらいに考えておくのがいい。「マイクの位置取りが悪くて全部録り直ししないといけない」とか「発音が間違ってて修正が効かない」とか当たり前にある。最初から時間かけて連続音録って、そんなことになったら心折れる。

で、3回目くらいからCVVCや連続音を選べばOK。1、2回目の収録で喉の負担がえぐいと思ったならCVVC、余裕だったら連続音にすればいいんじゃないかな。

モーラ数

収録リストの1行の長さを、UTAU界隈では「モーラ」という単位で表します。「あ」なら1モーラ、「あか」なら2モーラ。大体1文字1モーラ。「っ」は1モーラカウント。小さい「ぁぃぅぇぉゃゅょ」はカウントなし。

理論上は長いほうが収録時間が短くなるはずなんだけど、実際は長ければ長いほど読み間違いが発生しやすく、結果的に収録時間が無駄に伸びるしイライラする。これも長さによって性格が異なる。

~5:短め。読みやすい代わりに理論上の収録時間が延びる
6~8:標準。読みにくくなる代わりに理論上の収録時間が短くなる
9~:長い。読みにくくなるし、理論上の収録時間もそんなに短くならない

初心者は5、6モーラくらいで始めるのがおすすめ。読み間違いが多いとか、肺活量が足りないとかなら4モーラを試しましょう。

上級者は7、8モーラでOK。9モーラ以上は不要。マジでいらない。8モーラが最高効率であり、異論は認めない。

【詳しい解説】
連続音音源において、1子音セクションに必要なエイリアスは
「- CV」「a CV」「i CV」「u CV」「e CV」「o CV」「n CV」
の7種類×母音5個で35個。

「- CV」は行の先頭でしか取れないので、最低でも1子音セクションに5行は必要。
1行当たり7エイリアス詰めれば全エイリアスを回収できる。
1エイリアス録るのには1モーラあればいいから1行は7モーラのはず。
しかし「n CV」を録るために「ん」を挿入しなければならない。
これを追加した結果が8モーラ連続音リスト。

これが最高効率になる。

9モーラ以上の場合、8モーラで十分なのに1モーラ無駄に足すか、
4行以下にして、録れなくなる「- CV」を別途収録するかになる。
前者はシンプルな無駄。後者は結局ほぼ変わらない。特に「行間の休憩時間が短い人」

やめとけリスト

やめておいた方がいいリスト

9モーラ~:8モーラより長いのに最高効率以下の性能になる
16モーラ~~:長すぎ。実用性はあるがいらない
42モーラ:長すぎ。体に悪影響が出るためやめとけ
1307モーラ:長すぎ。しねる
CVVC:別にいいが、問題が多いリストも結構ある

収録リストはモーラ数が多ければ多いほど効率が良くなるという理論がある。だから、16モーラとか使えばいいんじゃねと思うかもしれないが、理論上ゆうほど縮まらないし、効果量が微妙なのでやめとけ。

それでいうと8モーラ連続音の理論値と42モーラ連続音の収録効率はずれなく一緒。だから8モーラにたどり着いたらそこでためていい。

これ以外の音源形式やモーラ数のリストが出てきてたら、ちゃんと手元で計算して効率が変わる条件を調べてみてください。それができないなら使うな。





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