結局新NISAで何を買うか?答えはない

今年から、NISA(投資の非課税枠)が新しくなった。

簡単に言うと、
これまでの年間投資枠:投資信託40万or個別株120万
これからの年間投資枠:つみたて(投資信託)120万and成長投資(個別株)240万

or が and になって年間最大投資枠が360万円までふえるほか、非課税期間も恒久となっている。これはもう、投資するしかない・・・と思う。

細かい説明は、こういうサイトを見たほうが詳しいのでこちらでは省略。
https://info.monex.co.jp/nisa/nisa2024/growth-investment-recommend.html

しかし、投資先を選ぶのは難しい。このページによると、つみたては約250、成長投資は約2000の候補の中から投資先を選ぶのだ。
難しいが、ここを読む方への参考として、自分がどういう考えで投資先を選ぶかを書いてみる。
ちなみに、投資は自己責任なので、あしからず。損しても責任はもてません。


つみたて枠:みんながおススメしている商品を買う

身も蓋もないが、こういうランキングの上位にある商品から選ぶ。

理由はちゃんとある。
まず、つみたて投資で行う投資信託は「個人からお金を投資会社が集め、集めたお金で株や債券等を複数の投資先に分散投資する」というものである。投資先を分散させることで、リターンも減るがリスクを減らして、安定的な成長を見込むのだ。ということで、こちらも安全な商品を買うのが正しい買い方だと考えている。
ランキング上位は殆どがインデックス投資(人為的に銘柄を選ばない)であり、信託報酬が安い。そして、ランキング上位の投資信託は投資先が先進国、全世界、アメリカ等大崩れしにくいものになっている(「アメリカって1国だけじゃん!」って思うかもしれないが、先進国を選んでも投資先の大半はアメリカである)。最後に、ランキング上位のものは運用資産もデカく、これもまた大きく崩れにくい要因となる。
基本的に、つみたて投資はしばらく放っておいて、何年か後に振り返る程度のモノなのなのだ。高リターンがほしければ、そもそも積み立てではなく個別株をするべきなのだ(その代わり、リスクは高くなる)。なので、リスクが低く、成長も緩やかだが大崩れしないモノを選ぶべきだと思う。最初にいったように、ランキング上位のなかから何銘柄か選んで投資すればよい。
買い方は、ドルコスト平均法(定期的に少額で買い続ける方法)。ドルコスト平均法には反対意見もあるようだが、長期投資なんだからこれで良いと思う。「何度も買うなんてめんどくさいよー」というかもしれないが、1度設定すればあとは証券会社がルールに基づいて自動的に買ってくれる。ちなみに、SBIでは毎月or毎週or毎日の3パターンから選べた。

成長枠:配当を貰う
注:おススメ銘柄は書きません。
何故なら、おススメ投資先は株価の変動に合わせて常に変わります。例えば、私は12月28日に成長枠投資で「シチズン時計」「住友倉庫」を買いましたが、これを1月9日に買うのはおススメしません。時期によってコロコロ意見は変わるので、そんなものを書いても仕方がないのです。

それでは本編。成長枠の投資は、難しい。最初に言ったように、まず投資先が2000くらいあり、選ぶのが大変だ。また、値動きが激しい。例えば日本で一番時価総額が高いのはトヨタだが、11月20日に株価は2900円をつけ、12月21日には2495円をつけた。約一か月で株価がおよそ15%減になったのだ。これはあくまで一例で、もっと時価総額の低い株なら1か月で株価が半分近くになることもあるし、逆に2倍近くなることもある。
成長枠でつみたて枠のものも選べるので、それを選んだ方が早いかもしれないが・・・私は知らなかったが、「つみたて投資枠にはないが成長枠では買える投資信託」というのもあるらしいので、そちらを選ぶのもいいのかもしれない。私は詳しくないので、下のURLを貼っておく。ただし、アクティブ投資はインデックス投資に比べて信託報酬が高いので注意されたい。
https://www.youtube.com/watch?v=MxYzu6tdkn4

滅茶苦茶色々調べて、「これは上がる!」という確証をもって特定の株を買えるならいいが、そんな人は殆どいない。さらに、投資信託と違って買うタイミングも自分で逐次選ばなくてはいけない。難しいのである。しかし、株価の上下ではなく、配当を目的にすれば話は別である。
企業によっては株価の5%近い配当を出している。たとえ株価が多少動こうが、何年か保有していれば配当と株価を含めてトータルプラスに持っていくことが出来る可能性が高い。
ただ、配当を出していればなんでもいい、というわけではない。「配当性向」というものがある。これは、企業が1株あたりいくら利益を出し、そのうちいくらを配当として株主に還元しているか、というものなのだが・・・会社によっては、100%を超える配当を出していたりする。利益以上に株主に還元しているのだ。「いいことじゃないか」と思う人もいるかもしれないが、言ってしまえばこれはムリをして配当を出しているという事。今は良くても、将来的に配当が減らされる可能性がある。配当性向は、例えばSBIの株式アプリ等を使えば確認することが出来る。
私が買う基準としては、
3.5%以上の配当を出している
配当性向が高くない(50%未満)
チャート的に買いやすい(説明が難しいので省略)
長期的には株価の上昇もしくは安定が見込めそう
といったあたりである。
そしてなるべくなら、デカい企業のほうがよい。みんなが知っているようなデカい企業程、大崩れする危険性が低いからである。

「配当を出している企業は、本来企業の成長に使うべき金を株主に還元しているからよくない。」という意見を言う人がいる。
例えば、株主に還元している利益が総額10億円あったとする。その10億円を企業自身に投資すればもっと株価があがって、これを繰り返せば結果的に配当を貰うより良い利益が得られる、という考え方だ。
理屈上はあっているが、実際にそういう銘柄を探すのは難しい。銘柄探しに自信がある人はそれをやるべきだが、中々そのような人はいない。
確実に1年間で株価が10%上がる会社があるなら、間違いなくそこに投資すべきだ。しかし、そんなものはない。そして、仮に1年間株価が上昇したからといって、次の年も上昇するとは限らない。売るタイミングも難しいのだ。

これは、ブイキューブという銘柄の株価である。
2020年には株価が7倍程になり、逆に2021年には株価が5分の1になった。
仮に、2020年はじめにこの銘柄を見つけ、2020年の年末に売れば非常に大きな利益を得られただろう。後からは何とでも言えるが、実際にその通りに売買するのは至難の業なのだ。仮に上がる株を見つけても、売り時を逃したらパアなのだ。

配当銘柄を買えば、下手に売買のタイミングを考える必要もない。延々と株を持ち続け配当を貰い続けるだけだ。

色々書いたが、株式投資はあくまで投資であり、自分の生活に影響するような額を投資してはいけない。無くなってもいい額・・・というのは大げさだが、使う予定のない貯金などではじめるべきだ。意気揚々と投資を始めたはいいが、半年後にお金が足りなくなって積み立て枠を取り崩していたら本末転倒。現金もある程度残しつつ、投資もするのが正しい形だと思う。
とはいえ、手持ちの資産を減らすつもりはない。私は私で頑張るので、みなさんも色々工夫しながら投資してみてほしい。

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