おめでとう。

弟夫婦に第二子が誕生した。弟の人生は本当によくできている。現代人のお手本として作られたモデルのようだ。反対に私の人生は現代人の反面教師として作られたモデルなんだろう。ここまで明確に、弟の人生が成功の連続であり、私の人生が失敗の連続であると、何らかの作為を感じざるを得ない。その作為を心の底から信じることでしか自分を宥めることができない。神様の存在は信じていないけど、私の知る由のないところで、神様のルールというか物理法則のようなものが働いていて、弟は何をしても成功し、私は何をしても失敗するようになっている。だから仕方がない。霊的なものの仕業ということにして、問題を自分の外側に放り出さないといけない。そうしないと、ぎりぎりのところで保っている自分の人間としてのかたちが粉々に崩れてしまう。そんな予感がある。しかしながらいつまでも問題を放っておくことはできない。どんなに遠くへ放っても、その問題とはまたどこかで必ず顔を合わせることになる。その前にけりを付けなければいけない。家族も喜ぶだろう。おめでとう。

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