240409
今日も一日をなんとかやり過ごした。小説を一文読んで飽きる。ゲームを立ち上げすぐに飽きる。動画を見始めすぐに飽きる。再び小説を読み始め一文で飽きる。ずっとその繰り返しだった。何をしても鬱屈とした気分を拭い落とすことができなかった。
母は出かけてしまった。同僚のお別れ会らしい。牛丼の具を作っていったのでそれを米に乗せて食べるも、半分も食べられなかった。よそい過ぎたのかもしれない。味を感じられなかったからかもしれない。
外で食事をすると、自分が今何を食べているのか分からなくなることがあった。口の中から味がなくなり、ねちょねちょとした粘土のようなものを咀嚼しているという感覚だけが残る。次第に気持ちが悪くなり、食指が止まる。
自宅での食事でこの症状があらわれたのは初めてだった。またひとつ状態が悪化したのかもしれない。少しずつ壊れていき、いづれ死に至るのだろう。
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