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魅力的なバイク

私の愛するバイク、959パニガーレは、

その姿を見ただけで私に元気をくれる。

なんでこんなにも魅力的に感じるのか。考えてみた。



まず最初は、見た目のインパクトだったか。

名前も知らなかったとき。

ツーリングで、一瞬すれ違ったすんごい赤いバイク。

なんだこの真っ赤っかなバイクは!って思ったことは覚えてる。

その次にはお店に実車を見に行ってた。

ホームページやカタログみたいな2Dベースでも、十分かっこいいバイクだと思ってたんだけど、

実車はその予想をはるかに超えた。


真っ赤なカウル、

しなるようにカーブした「赤」いボディと、

照明によって反射する「白」のラインが鋭く光っていて、

「綺麗」とか「美しい」という言葉が似合う。


タンクは、シートに座るまでわりと大きいことに気づかない不思議な形をしてて、

でもニーグリップするとぴったり身体とフィットする。

シンプルそうな形に見えるけど、身体にフィットするために結構複雑な形をしている。

滑らかな曲線が、つい触ってみたくなる。


ヘッドライトは正面から見ても、横から見ても、後ろから見ても絵になる綺麗さ。

目みたい。

それはスーパースポーツによくある、キツく怒ってるような目ではなくて、

落ち着いて集中してるような視線のイメージ。

そんで、下まつげがあるみたいな堀の深い目。


そしてテールランプ。

ここにグッとくる人は多いのではないかと思う。

私も大好き。

後ろ姿まで美しいその姿は、私に自信をくれる。


そして959の一番の特徴は、マフラーなんじゃないかなと思う。

2本の大きなマフラーが横からガッツリと出てる。

黒のノーマルもかっこいいけど、シルバーのアクラポビッチのマフラーもいいよね。私はあれにしたい。

ちなみに959コルサは標準装備。いいな。


あと、パニ特有といえば、サスペンション。

こんなところにサスペンション??

っていう位置にいる。それがまたかっこいい。

959はショーワ製。でもほんとは、オーリンズにしたい。


タイヤは前が細くて、後ろがでっかい。

このサイズ感が、なんか安心感ある。グリップの安心感だろうか。

眺めてると、このタイヤを端から端まで本当に使えるのか???

と思うんだけど、使ってあるから、どうやら私はそこまで使っているらしい。



次に音。

まずセル音から、私は大っ好き。超好き。

お店に行って聴くことができるのであれば、是非聴いて欲しい。

キュルキュルという「高い」ちょっと独特でもあるセル音からの、

エンジン始動の重く「低い」音。

静寂からのこの瞬間が、何かが息を吹き返したような感じで、胸が高鳴る。

初めて聴いたときのことを今でも覚えてる。

こんな音のする乗り物があるのか…!!なんだこの音は!?!?

お腹にまで振動が伝わってくる、鼓動のような音。

この排気量で、かつ2気筒、かつドゥカティ。

アイドリングだけでこれだけ衝撃を受けるような音。

これを動かしたら、一体どんな音になるのだろうか。そう考え出したらワクワクが止まらない。

アクセルを少し捻っただけで一気に吹き上がるピーキーさもたまらない。

これを丁寧に扱って、発進する。

スピードとともにギアを上げる。ギアごとに音の質感が変わる。


公道で出る音、サーキットで出る音もまた違うからパニガーレはずるい。

サーキットで一気に加速を狙うとき、いつもの重低音から一転する。

奥の方で軽く何かを叩くような、コトコトとした鼓動と、

軽い音とは裏腹にその一音ごとに地面を蹴るような力強さを感じる。

ものの数秒で250km/hオーバーを叩き出す。


そしてそのスピードをピシャリと落とすブレンボさん。

自分の方が吹っ飛びそうなくらいよく効くブレーキ。

初めてサーキットを走った時も、

スピードよりブレーキに驚いたくらいに、よく止まる。

とまぁ、こんなふうに書き出したらキリがない、パニガーレの魅力でした。


パニガーレは本当に魅力的なバイクだ。

パニガーレでレースがやれたら、さぞ面白いだろうな。

パニガーレの音は、乗ってるライダーの気持ちを高める。そんな音であることを、日本のメーカーホンダが突き止めたらしいよ。

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