門司港レトロ音楽イベント
ゴールデンウィーク中の北九州市の門司港レトロでは、出張レトロFMもりもりレトロタウン in 関門海峡ミュージアムが開催されました。会場では7組の出演者が多彩なジャンルの音楽を披露。賑わいを作り出しました。
僕は2 組目の出演者・サリーポッターさんあたりで到着。座席も半分以上は埋まっていました。
3組目の出演者・やなせひろかずさんはアコースティックギターの弾き語りで登場。太い歌声がよく通っており、THE BLUE HEARTSの『情熱の薔薇』のカバーなどを披露しました。この曲のメロディーは、オリジナルではほぼ全編通して8分音符ばかりなのですが、歌詞の「涙はそこから」の末尾のパートなど、節々で2音を短くまとめる歌い回しで変化を生み、この方ならではの色を出していました。MCでは石垣島から福岡市に移住してきて活動しており、今回は門司港で出演の機会を得たと言っていました。そう言われてみると、このカバー曲の歌い回しもどことなく琉球音楽の香りを感じます。他に、BEGINのカバー曲や、「結婚したよね」の繰り返しが印象的なオリジナル曲などを歌いました。
4組目は女性ソロ・シンガーのayakaさん。爽やかな正統派のポップ・シンガーといった印象で、聴きやすいクリアな声質でJ-Popのヒット曲のカバーを中心に歌を届けました。楽曲は岡本真夜『Tomorrow』や岩崎良美『タッチ』など。通行人でも自由に観覧できるフリーライブ形式だったので、選曲も知名度の高い楽曲の方が良いだろうとのことだったのかも知れません。でも、最後に歌ったご自身作詞作曲のオリジナル曲が一番良い曲で、印象にも残りました。軽快なリズムに乗って歌う、明るい印象のポップソング。もう少し自分の曲を前面に出しても良さそうな気がします。
5組目は男性ソロ・シンガーの菊池満さん。昭和初期の歌謡曲を専門とされているようです。歌声も去ることながら、流暢なMCが光ります。歌がなくても司会業専門でもやっていけそうなほど、達者な話しっぷりでした。楽曲中に音響スタッフも合いの手を入れて、盛り上げに協力。この一体感、心温まります。
6組目はココオオノadd 9。洒落た雰囲気の、ムードのある楽曲をじっくり聴かせる、ベースとギターで構成される3人組。インストゥルメンタルで『Isn’t She Lovely』と『情熱大陸』、さらにゲスト・ボーカルを招いて一青窈『もらい泣き』、柴咲コウ『月のしずく』のカバーを披露しました。独自の解釈で奏でるアレンジは聴き応えがあります。『もらい泣き』のサビ直前に差し込んだ刻みのフレーズは、息もピッタリでカッコ良い。ハッとさせられました。サポートでカホンが1人加わると、より一層聴き応えがアップしそうです。
今回出演した女性ボーカルの方は、小倉でストリートライブをしていて、次の機会でも一緒に出演するそうです。
7組目は北九州ご当地アイドルの、愛 Dream TEAM LOVE。彼女たちの出番になると、座席はほぼ埋まり、立ち見客も急に増えて、この日一番の大歓声が上がっていました。ところどころ伴奏もかき消されそうな勢いで、会場がエキサイトしていましたね。メンバーの山中まりんさんは、北九州市のラーメン屋・丸拳ラーメンのアンバサダーになったそうです。すべての曲目が終わった後、ファンファーレと共にその就任式が行われました。コメントを求められても「何を喋ったらいいんだろう…?」と、戸惑うようすも、初々しくて可愛らしい感じでした。進行役の方が、彼女が普段からSNSで地元の飲食店を紹介していることを伝えて、フォローしていましたね。
この日は山中まりんさんのポスターが無料配布されました。ファンの方には嬉しい出来事でしょう。
音楽で地域活性化を図る、こうした試みはぜひとも続いていって欲しいです。次回は7月7日開催。門司港レトロがいつまでも魅力に溢れる元気な町でありますように。
今回のイベントで披露された楽曲のひとつ
ayaka(ex.千瀬アヤカ)『遠い地図』
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