DAM★とも・お気に入り動画~TM NETWORK(TMN)編~

2019/11/30


頃合いを見計らって執筆している当ブログの企画・DAM★とも・お気に入り動画シリーズ。mixiの日記欄に書いていた前身のものも含めると、結構な数になってきた。今回はフランスで制作された映画「シティーハンター」実写版の日本公開の流れに乗って、TM NETWORK(TMN)を歌う男性ユーザーが今年下半期に公開した曲の中から、気に入った動画をピックアップした。

 TM NETWORK(TMN)「REASONLESS」DAM★ともネーム・TOMさん(2019/11/28公開)

 

 選曲が良いところを突いている。近年発売されたベスト盤からは収録が漏れている曲。これを知っているとなると、相当詳しそうだな、とクリックする前から期待してしまう。

 この方の歌はこれまで何度も耳にしていて、誰の曲を歌っても、ご自分のカラーが確固としてある。何者にも染まらない、自分自身の味が出せているのがとても良い。僕なんかは元の歌手に寄せた歌い方しかできない(結果が伴っているかどうかは、また別の話として)。だから、なんとかして自分ならではの味が出せないものかな、と常々思ってはいるけれど、そう簡単にはいかないよね。

 映像面での話をすると、カメラ映りがアーティスト写真みたいでカッコ良く撮れているんだよねえ~!このアングルにポジショニング、光の当たり具合、何から何までバッチリ決まってる。この部屋いいなー。

 僕はこれまで、動画を撮るなら基本立って歌う方が絶対見栄えが良いと思い込んできた(曲調を考慮した上など、意図があって座っているのを除く)。だがこの部屋なら、むしろ座っている方がサマになる。僕はカラオケに行くとき予約まではしない。するのは機種の指定ぐらいかな。店員に通された部屋に素直に行くだけ。でもこんな良い場所を見つけたら、部屋を指定して予約してでも通いたいな。服装もモノトーンが映えるだろうね。この撮り方で何曲でもいけそうだ。

TM NETWORK(TMN)「THE POINT OF LOVERS' NIGHT」DAM★ともネーム・コスケさん(2019/09/05公開)

 TM NETWORKのミディアム~スロー・ナンバーがハマるユーザーさんは?という問いがあったら、すぐに思い浮かぶのがこの方。mixi日記の時代も入れたら、もう結構口酸っぱく同じようなことを呟いてきているが、良いものは良いんだから、何度だって言うさ。

 アップテンポとバラードの違いを、僕の持論で語ってみる。単にメロディーの輪郭をなぞるだけなら、どう考えてもバラードの方が容易い。でも鑑賞していて退屈させないテイクを録るとなると、逆にアップテンポの方がやりやすい。「単にメロディーの輪郭をなぞるだけ」という行為自体は、バラードのときよりはハードルが上がるが、そこに到達できてしまえば、ひとまず楽しく聴けるテイクにはなるからだ。

 これがバラードになると、音符だけでは読み取れない何かを把握して表現できないと、眠くてとても最後までは聴いていられないんだよねえ。こういった点をクリアできているから、この方は聴かせるバラードが歌えるんじゃないだろうか。僕にはできないんだけど、この境地に近づけたらいいのにな。

 執筆にあたり、改めて公開曲を聴き直してみたら、どうにも賛同しかねることがある。画面下半分に表示される音程バーだ。サビ直前の「明日が来る」やサビの締めフレーズ「見守っていたい」の最後の一音は、いくらなんでも長過ぎ!あれを画面表示通りに「明日が来るーーーーーーーー」と歌ってしまったら、そこまでどんなに上手であっても、一気にシラけてしまう。リスナー視点だと、こういう個所は採点を犠牲にしてでも聴き心地の良さを優先して欲しい。コスケさんはこんなシラける歌い方はしないから、ためらいなく再生できるし、また次も聴きたいと思える。この音程バーを見てしまった後だと、99点・100点とか出したテイクであっても、「見守っていたいーーーーーーーー」ってなことになっていやしないかと、不必要な心配をしてしまう。

 長い音で引っ張って盛り上がるのは、「GET WILD DECADE RUN」のサビ直前「怖くはない」など、特殊な場合に限られるだろう。あそこの音程バーって見たことないけど、どうなってるのかな。画面の左端から右端まで、一本線が貫通してるんだろうか。シュールな絵面だなあ…

 ひとつ断りを入れさせてもらうと、リスニングの楽しさと採点ゲームの楽しさは別物。聴き心地の良さを犠牲にして点を稼ぎにいく遊び方もあるとは思っている。

 この方のオススメ公開曲は2つある。どちらも甲乙つけ難く、1つに絞り込むのは迷った。そこを無理矢理選んで今回はこちらの曲を紹介。聴いてみていいなと思ったら、併せて公開されているTM NETWORK(TMN)「Here,There & Everywhere」(2019/11/18公開)の方にも、ぜひ耳を傾けていただきたい。

TM NETWORK(TMN)「COME ON EVERYBODY」DAM★ともネーム・こまちこさん(2019/09/15公開)

 男性ユーザーの歌をピックアップすると言っておきながら「んん!?」と首を傾げられるかも知れない。動画の所有主は女性であっても、歌っているのはお連れの男性だ。この動画は鍵盤を置いているのがポイント高い。音を実際に出してあるかどうかは大した問題ではなくて、置いてあること自体に意味がある、と僕は思う。こまちこさんの方はまったく歌っていないどころか、マイクすら握っていない。それでも主役は完全に彼女の方なんだよね。これは面白い。今回取り上げる中でも、映像的には一番だ。

 最大の見所は、やっぱり派手な動き。僕は以前からこういう動画が大好きだ。しかも見かけ倒しではなくて、お連れの方がかなりの歌うま。どなたなのかは全く分からないけど。宇都宮隆役をこまちこさん、小室哲哉役をお連れの方が担当となると、空いている木根尚登役で絡みにいったら、間違いなく楽しそう。

 TM NETWORKの中でも、僕が特に入れ込んでいるナンバー。彼らのレパートリーの中から厳選して独自のベストを編集するというとき、僕なら絶対に外せない。某雑誌のインタビューで、プロ・ミュージシャンのH ZETT Mが、この曲を気に入っているという発言を見かけた記憶がある。DAM★ともを始める前までは、僕はコーラスなんてほとんどできなかったが、以前からコーラスラインまでしっかり聴き取ることのできた、数少ない曲のうちのひとつ。多少ブランクが空いてしまっても、すぐに勘が取り戻せるし、得意としている楽曲だ。

 3曲ともそれぞれにこだわりの感じられる、ファンの僕が視聴していても楽しめる公開曲だ。TM NETWORKの音楽に興味があったり、自分自身も歌うことがある、という方は御覧になってはいかがだろう。

 最後に、チラッと話題に登ったH ZETT Mの演奏を聴いてみよう。設定上はヒイズミマサユ機とは別人ということにしてあるようだ。なんだか面白いね。m.c.A-Tと富樫明生のような関係かな。どうあっても別人だと言い張るなら、H ZETT M feat.ヒイズミマサユ機の生ライブを実現させていただきたい。そしたら信じる。