DAM★とも お気に入りコラボ動画(続・ラップ編)

2019/09/12


 前回はDA PUMPのコラボ動画の中からオススメを取り上げてみたが、今回はそれ以外のアーティストで、熱いラップが楽しめる公開曲を見ていこう。

 まずはキナリさんのマイページに掲載の、 m.o.v.e「DOGFIGHT」(2019/08/27公開・2コラボ)。主旋律をきゃじゅみんさん、ラップをキナリさんが担当。m.o.v.eはボーカルのキーが高い上にテンポも速い曲が多く、一通り間違わずにさらうだけでも大変。どうにかこうにか渡り切りました、というレベルまでもっていくだけでも一苦労だが、この公開曲は歌の節々まで感情がこもっていて、楽曲が身に沁みついている。これは最後までワクワクして聴いていられる。

 ラップ担当のキナリさんの一番の持ち味は動画にあるだろう。ショーマンシップ溢れる公開曲が多い。今回は音声面でも絶好調だ。叫びの部分も強く刺さる。また、飛び道具のタイミングが絶妙。これは盛り上がるなあー!

 過去に僕がハマっていたコラボ動画に、こじまき♪さんと私立コマのまあ校さんの歌う、SHOW-YA「限界LOVERS feat.安室奈美恵」があるけど、あれを見終わった後の感触に近いものがあった。お互いが楽曲を好きだという気持ちをぶつけ合うと、相乗効果で熱いコラボが産まれるね。

 最後は、参加する全員がラップパートを担当するコラボ動画。毛。さんのマイページに掲載の、 Heartsdales「CANDY POP feat.SOUL'd OUT」(2019/09/05公開・3コラボ)。

 男性パートをMC DOCさんが担当。おそらく最も得意とするアーティストの曲なのだろう。危なげないし余裕も感じられる。コラボの場合、一番手の出来栄えは往々にして後続を左右するので重要。最初に上がるのがウロ覚えの状態よりは、歌い慣れている人の方が仕上がりが良くなる率は高い。

 僕もコラボするときは後から入ることの方が多く、そこで感じていたことなのだが、前のテイクの良さに導かれて、実力以上の結果が出せてしまうことがある。相手と自分の歌唱力が釣り合うかどうかはこの際置いておいて、上手いなと思った人とはドシドシ絡んでみたらいい。僕もLive★エールさんの曲にコラボするときは、怖気づいててなかなか手が出せずにいたが、実際にTM NETWORK「I am」を歌ったときは、かなり満足いくのが録れた。

 後続の女性陣はやり易かったんじゃないかな。今回のMC DOCさんは、一番手の役割をしっかり全うしている。

 二番手は姉・Jewels役のステルス美佐さん。まず、衣装でツカミはOK。雰囲気出ていて盛り上がる。観ていて演技がメッチャ楽しいし、動きがあるのに歌がブレてないのも凄い。

 他にも動画遊びが上手だなと思う曲もあるし、戯ればかりではなく真剣勝負の歌もたくさんある。他にもこういう、ちゃんと歌ったときはすごく上手いし、一方で遊び心も持ち合わせているユーザーさんはいる。そんな中でもこの方とは音楽の趣味そのものも近いので、マイページが本当に楽しい。

 三番手が妹・Rum役の毛。さん。まず、衣装をちゃんと姉に合わせてきてるのがポイント高い。これで登場したときのインパクトが倍増する。姉のノリについていっているのが好感触。確か最初はglobe「like a snowy kiss」を歌っているのを見つけて、「へえ〜、この曲をフルコーラスちゃんと歌えるんだ、結構詳しいな」と思って、それから注目してるんだけど、声質もクリアで聴きやすいし、良い感じだよね。

 各人が視覚に訴えるポイントを意識していれば、動画としての面白さが一段とアップする。動画でラップをするのなら、マイクを持っていない空いてる方の手をどうするか。これだけでも出せる雰囲気に差が出る。参加する全員がここをしっかり押さえていたから、見応えのあるコラボ動画になったんだろう。

 特定ジャンルのコラボ動画の話しかしていないが、それでも僕だけで楽しい動画がこんなに見つかったのだから、他のジャンルや単独動画、はたまた録音まで探せば、まだまだ面白いものはきっとあるはず。いろいろな方の公開曲を楽しんでみてはいかがだろうか。