ゼロからのExcel体験記

　目標を達成するに当たって、現在の自分がどれほどやれているのか、その程度を測ることは大事なことです。

　今回は、仕事でパソコンの操作が必要だなと思ったけど、どうしていいか分からずにボンヤリとしたイメージしか浮かべられなかったときにとった、自分の行動の体験談です。

　僕の場合は書籍からとっかかることが多いです。大型書店なら最新の書籍で役に立ちそうなものが見つかりやすいです。買う買わないは別として、在庫のラインナップから新たな閃きが起きやすいという魅力もあります。図書館だと新書の数は少ないけど、無料でじっくり心ゆくまで読めるのが魅力。そのときの気分で使い分ける感じです。

　そこで見つけた図書館のExcel入門書が、『たすけて！エクセルがむずかしいッス』(みやしたゆきこ・著、日経BP発行)でした。会話形式で進められていて、とにかく読みやすかったです。すぐに試したのですが、それでも思うようには操れず。

　インターネットはもちろん、チラシや貼り紙も情報源としながら、「ご自由にお取りください」的な感じでストックしてある折り込みチラシから知ったのが、公的機関の講座・パソコンスキルチェックでした。
　インターネットの情報量やその速さは飛び抜けていますが、自分の足で情報を稼ぐことも疎かにはできないと思っています。思いがけない偶然の出会い、移動中に起きる新たな閃き、これらは、じっと座って画面を見つめたままでは、なかなか得られません。今回の講座も、インターネットでも紹介はされていましたが、受けようという決め手になったのは、実際に動きながら得た一連の流れからでした。

　申し込みの電話をかけるときは、そこそこ緊張しましたが、キャンセル待ちから席をゲットできました。
　MOSという資格試験の存在は知っていましたが、今回の講座はP検という、また別の資格試験の問題を使用したもの。講座が始まったときは、P検が何かも分からずに受けていたのですが、流れの中でだんだん分かってきました。

　二部構成の講座で、前半で現在の実力を図り、後半で実際のパソコン操作を習得します。
　このスキルチェックで、自分がどれだけやれるのかを測ります。
　その内訳は大きく分けると、タイピングテスト・一般問題・プロフィシエンシー・実技の4項目。実技にはWordとExcelが含まれており、僕はこの2つしか念頭になかったのですが、他にも問われるものがあるということ、特にプロフィシエンシーなんて言葉は、この場で初めて知りました。
　タイピングテストは、決して褒められた点数ではないものの、ギリギリ合格ライン。プロフィシエンシーなんて言葉は知らずに解いていったのですが、一般問題とともに上々の点数でした。パソコンがサッパリできないというイメージしか持てていませんでしたが、「なんだ、できることもあるんだな」という発見がありました。
　実技のWord・Excelは、予想通りまったく歯が立たず。特にExcelは、何の操作もできないまま、「問題を終了するボタン」を自ら押さざるを得ないという有様。指一本触れていないといってもいいぐらいです。点数はもちろん不合格。

　これで、現在の進捗状況が測れました。講座はExcelの表計算に移っていきます。まずは今日の課題をプリントしたものが配られました。自分の実力を思い知った直後ですから、とてもこちらを自分がやり遂げているイメージは持てませんでした。
　それでも講師に引っ張られながら、項目を埋めていきます。最初のうちは操作もたどたどしかったのですが、途中からペースを掴めた感覚もあって、部分的にノリノリで作業できていたところもありました。
　表計算は、大人から幼児までの5つの客層の、1月から6月までの半月分のデータをまとめるという内容でしたが、こんな僕でも完成まで辿り着けました。
　講義も穏やか・丁寧な印象で、後半のちょっと疲れてくるタイミングで嵐の松潤の話題になったり、フレンドリーな一面も垣間見えるところが、堅苦しくなくて良かったです。

　パソコン操作が障壁になって、仕事がはかどらない悩みをお持ちの方は、講座の受講を考えてみませんか。僕のようなひどい出来で始めても、講師の手を借りながらなら、一日で簡単な表が作れるようになった事例があります。

　ここで終わってしまうと、自分のアカウントではメチャクチャ浮いた記事になってしまうのですが、パソコンを習い始めたいけど不安を持っているという方に、僕から1曲、オススメをピックアップします。
　Shinnosukeさんが作った曲なので、間違いなく良い曲！
　タイトルも不安を解消するにはピッタリです。

嵐『きっと大丈夫』

https://open.spotify.com/track/7aiDOJpuS4UxjKpgQe2mjF?si=aDxRMCYST82gDMMUt1ixhw