最近のお気に入りYou Tube生ライブ配信

2020/02/25


昨年結成された、You Tubeへのglobeカバー動画の投稿で僕が注目している音楽ユニット・Re:placeの生配信が2月22日20時より行われた。
 昨年末の生配信よりも、曲間の音が出ていないときでの探り探りな様子が薄れてきて、慣れて地に足が着き出した感じがする。

 

 今回は「still growin' up」がなかなか良かったな。1曲目のmihimaru GTのときからpurinの雰囲気がガラッと変わり、水を得た魚のように勢いが増した。僕はpurinをKEIKOの代役のような感じで見ているんだけど、やっぱりglobeが似合うボーカリストだなあ。アウトロで「Ah-Ah-」と入れてるボイスもツボなアレンジだ。全体的にも1曲目よりはゴチャゴチャせずにまとまってて良い音作りだった。

 1曲挟んでからのglobeメドレーも良かった。中でも「FACES PLACES」はピカイチ。globeの原曲とはうって変わって、ギターをまったく使わないアプローチが新鮮に響く。ドラムパートの打数を増やしてスピード感を出しているのが良いね。原曲はズッシリと重厚な印象なのに対し、こちらはかなり軽快。聴いていて思わず体が動き出すような感じに変わった。これは縮めてないノーカット版をぜひとも聴きたい。スタジオ・レコーディング版も制作して発表すればいいのに。

 締めの曲・華原朋美「LOVE BREATH」では、ラストのサビで歌の入りを間違えてフライングしてしまう一面もあったが、常に完璧に見えるpurinも人の子なんだなと、失敗しているのになぜだか安心した気持ちになったから不思議なものだ。

 今回はコンディションが悪く、そこからのど飴の話にもなった。聴いてるコチラは言われなければサッパリ気がつかなかった。ベストな状態なら、まだこの上があるのか!ただただ、驚くばかり。


主な見どころ
09:40 globe「still growin' up」

22:45 globeメドレー「Feel Like dance~FACES PLACES~FACE」


 この翌日の23日22時には昨年結成された、You TubeにX JAPANなどのカバー動画を投稿して注目を集める音楽ユニット・MINT SPECのボーカリストが生歌を披露する、MiiのYou Tube Liveが生配信された。
 当日の曲の中では、X JAPAN「Sadistic Desire」が良かった。TOSHIの声よりも先にMiiの声で聴くことになった。これまで聴き覚えはなかったが、この曲はカッコ良くて好きだ。カラオケ伴奏で女性が歌うのを聴いて良いなと思ったんだから、HIDEの渾身の演奏の中から厳選したテイクが聴ける、X JAPANのスタジオ・レコーディング音源を聴いたら、僕はきっと肝を抜かすんじゃないかな。
 関心したのは、過去に藤崎未花名義で出した自作曲をまとめたアルバム「ALL OF FUJISAKI MIKA」のお手製CM動画を生配信中に2度流している点。こういうのを用意しているのはさすが。単に口頭でアルバム聴いて下さいという以上に効果がある。これは目に止まるなあ。最初はカバー曲目当てで聴きにくるリスナーが大多数だろうが、活動を継続していくうちにやがては「どれどれ、オリジナル曲の方にも耳を傾けてみるか」となる人が増えていけばいいね。

 歌の合間のブレイクタイム・質問コーナーに寄せられた内容は、他愛のないことからぶしつけなものまで、まあいろいろ。X JAPAN「紅」のカバー動画でギタリストが使っているエフェクターを教えて下さいという質問もあった。自らもギターを弾くというリスナーからのものだろうか。ここで確認をとるためMiiが生配信中にTsukushiに電話。なんか笑っていいとも!のテレフォンショッキングみたいだねと盛り上がっていた。
 楽器奏者なら、いつも見ている動画に登場するギタリストの使用機材やメーカーが、自分の所有物にも影響を及ぼすことはあるだろう。僕も90年代にTM NETWORKの躍進をテレビ越しに見ていて、YAMAHAのシンセサイザー・EOSが欲しいなと強く思いながら学生時代を過ごしたものだ。Mii単独での配信のはずが、思いもよらぬ相方Tsukushiの声の出演という結果に繋がった。
 「次回の配信には来てくれるかな〜?」と振って、Tsukushiに「いいとも!」と言わせたら面白かったのに!と電話を切った後に思いついたけど遅かった。Miiはそんな様子だった。これでCM入りのジングルまで用意していて「ALL OF FUJISAKI MIKA」のCM動画まで繋げられたら完璧だったな。

 こんな濃いリスナーから、「夏は水着で歌ってよ」みたいな質問まで出てきて、視聴者層の振り幅は結構広い。どんな質問がきても基本スルーはしない、嫌な顔ひとつせず必ず何かしら反応を返そうとする姿勢は好印象。こういうの見てると、頑張って欲しいなと思う。
 質問も事前に募集した中から生配信当日にランダムに抽出する仕組みをとっているので、回答する本人にもどんなのが来るか読めない。これが面白さアップに一役買っている。もちろん何を質問するのも自由だけど、側から見てても「へえ〜」となるような質問が閃いたら盛り上がるだろう。そういう意味でもエフェクターの質問は、配信が思いがけず良い方向に転がって吉と出た。

 今回の曲目は、氷川きよし「限界突破×サバイバー」、BABY METAL「紅月」、Six TONES「Imitation Rain」、X JAPAN「Crucify My Love」、「Sadistic Desire」、「Art of Life」、「Endless Rain」と自身によるオリジナル曲。
 選曲も視聴者からのリクエストに応えるもの・自発的に選んだ挑戦のもの・特定のアーティストにこだわったものをバランスよく配分。X JAPAN縛りコーナーは毎回やっているのだろう。そこだけ画面の枠が、ポップな柄から黒と金を基調としたシックなものに代わる。ありとあらゆる歌を漠然と並べるよりも、恒例のレギュラー企画を持っている方が、配信の特徴が出せて良いと思う。

 僕はX JAPANに特別詳しいわけではないけど、YOSHIKIには以前から良い印象を持っている。今後もX JAPANのディープな一面は、MINT SPEC経由で知ることになるかも知れないね。