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『圓朝花火』

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#正岡容

「容」…いるる

作家の名前である。 小沢昭一などの弟子を持つ、小説家・随筆家・寄席芸能研究家―正岡 容(まさおか いるる)…1904(明治37)年 - 1958(昭和33)年。弟子たちは、彼を「不思議な人」と評す。 酒楼…おちゃや2020年夏と秋、彼の作品『圓朝花火』を二度にわたり、津軽三味線と語りで上演した。 YouTube音声配信➡https://youtu.be/eP6iFdAH7SE 江戸から明治の風物(花火の種類、大川に繰り出す船、酒楼名、和菓子、等々)が、これでもかという

鍵屋~っ‼

2020年開催が難しかった祭や花火を舞台で楽しんで頂く企画を、夏・秋に実施。演目は正岡容(いるる)作『圓朝花火』。落語の神様・三遊亭圓朝の若き頃から終焉を花火に重ねた短編作品を、津軽三味線と語りでお届けした。 YouTube音声配信➡https://youtu.be/eP6iFdAH7SE 本作は断章の一~三という構成で、圓朝26歳(元治元年・1864年)人気絶頂の頃から始まる。両国の花火で思い人のお絲と屋根船に乗り込む。冒頭、いきなり圧巻なのが百花繚乱の打上げ花火の描写