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にっぽん怪盗伝『正月四日の客』

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角川文庫「にっぽん怪盗伝」 『正月四日の客』本番 & 取材の模様など。
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#いま私にできること

ざんざん降り

本当は今日、本番だった。 コロナ禍で模索する中、日々感染防止対策をしている蕎麦店で少人数のLIVEに舵を切った。定休の月曜実施。蕎麦屋が舞台の池波正太郎作『正月四日の客』を上演後、物語を彷彿とする品を召し上がって頂く企画だ。今年の旧暦正月四日は、2月15日(月)。巡り合わせにも神頼みに近い思いを抱いた。 2/7まで緊急事態宣言発令告知開始後、間もなく定員の10名に達した。店のご常連からもお申込があり、この人数でさえ高いハードルと覚悟していたので、まずは感謝と安堵。この情勢

浅野屋というその蕎麦屋は、京浜東北線の上中里にあった

昨年から今年にかけてー 世情の変化に、どんな影響を受けたか文学作品を語る表現活動は激変した。自主企画で多い時は100人規模の公演を打ってきたが、その一般的には小さくとも有難い営みはガイドラインという価値観の中に入らない。5000人とか、キャパの半分とか…物差しが違いすぎたり、「はい、赤字覚悟ね」みたいな枠でくくられても、身動き出来ない。助成金も、何か事を起こす人への制度であり、動けない者への施策ではない。 何が起こっても自己責任。当然の覚悟+低リスクな企画とは? 考え続け