上田の蕎麦に喉鼓(『正月四日の客』)
池波正太郎に『正月四日の客』という短編がある。「にっぽん怪盗伝」に収められたピカレスク小説のひとつだ
・さなだそば『正月四日の客』には、黒々と光った無骨な手打ちそばを、辛み大根おろしの絞り汁とそばつゆを合わせた〈真田汁〉なるもので食べる〈さなだそば〉が出てくる。作中、信州・上田松代で食される〈さなだそば〉に思いが募り、旅に出た。
池波正太郎が通い、〈真田そば〉をメニューにする〈刀屋〉。営業時間は11~18時とある。もちろん売り切れ御免だ。一体間に合うのか。道々、収穫期の田