『オヤジ監督』はなぜ消えた?〜監督もチームの広報だ〜
1.消えたオヤジ監督
1990年代のプロ野球日本シリーズは始まる前から面白かった。
西武ライオンズ森祇晶監督vsヤクルトスワローズ野村克也監督
『クソ親父👊』
としか言いようのない、ある種腹黒キャラのお二人が、探りあいのような会話を展開する記者会見は、シリーズの盛り上がりを期待させるに十分だった。
私はあのお二人を
おじいさん
だと勘違いしていた。年齢を確認して驚いた😳
1992年の時点で、お二人とも50代だったのだ❗️
1935年生まれの野村さん、二つ年下の森さん。あの『憎らしい常勝西武を率いる The クソ親父』森さんは
55歳😳
ちなみに、『永遠の若大将』である巨人原監督は
もう62歳😳😳😳
だ。男性は化粧をするわけでもないのに、なんで今時の50代60代は、こんなに若く見えるようになったのか⁉️
今、プロ野球に『親父キャラ』監督は少ない。
西武森監督の教え子である
西武の辻監督、ソフトバンクの工藤監督くらいか
といっても、お二人ともスマートなイケオジ系で森さん的『オヤジ』ではない。
広島の佐々岡監督は若干オヤジだが😓新人監督のせいか印象は極めて大人しい。
2.ラグビー界では絶滅危惧種のオヤジ系
ラグビー界はどうか。
現トップリーグ16チームの中で、日本人監督はわずかに5人、しかも全員40代。若いのだ。
(リーグワン設立の段階では、日本人監督はD1でわずか2人となった😨😨😨😨)
ラグビーの場合、監督になられる方はそれ以前にコーチ、スタッフであることが殆どだから、オヤジになる暇がない
選手達の練習に付き添ってご自分も鍛えているからか。特にBK出身の方はビックリするほど痩せている。
まず、現在D2所属日野レッドドルフィンズの新監督箕内さんに『親父キャラ』を期待してみたが、その片鱗は見えない😳😳
この方はお顔の彫りが深く日本人離れしているので、オヤジというより、ジブリ、ディズニーなどの
アニメキャラ系🌟
なのだ。
ジュビロの堀川監督は『折り目正しい控えめな男性』という雰囲気なので、素敵なおじさま、にはなりそうだが、オヤジキャラではない。
キャノンの沢木監督は、萩尾望都の名作漫画『ポーの一族』の主人公エドガーの如く『歳を重ねた少年』にはなってもオヤジにはなれそうもない。
3.企業スポーツの特性か、SNSの呪縛か
やはり、企業スポーツたるラグビーは、CMタレント同様に、監督選手にも
無味無臭の清潔感
を求められるのだろうか。
しかし、リーグワンは各チームが興行権を持ち、エンタメ性を高めることを求められている。
『監督はチームの広報』
かつて野村監督もそう話されていた。
ノムさんの試合後インタビューは、ユーモアと人生への示唆に富み毎回ファンの楽しみでもあった🌟🌟
星野仙一監督の怒りっぷりは半分パフォーマンスでもあった。
『激昂する星野』は『プロ野球珍プレー好プレー』の名物コーナーだった。中日という地方チームを注目させるに十分すぎる効果があった🌟🌟
監督は、コーチ達と戦術戦略を練り、チームを統率するのが仕事だが、チーム自体をファンに認知させ、日々の活躍を期待させるのも重要な役目だ👍👍
試合前記者会見や試合後インタビューが楽しみになる、そんなキャラの立った監督さん達であってほしい、と思う。
名物監督、は、どのスポーツにも必要だ。
とはいえ、最近はプロ野球でさえ監督は大人しい。
かつての森VS野村は、キャラも話す内容も濃かった。
今だと、原監督VS工藤監督?
今一つ迫力不足だ🥲
もし、SNSの影響力が、監督選手達の個性や発言をコントロールしているのだとしたら
ちょっとさみしい話だ😢😢
しかし、日々スタッフ、選手達は自分達に関する書き込みを逐一チェックしているだろう。その内容を意識しながらの毎日、
『私が私でなくなる』そんな不安が生じても不思議ではない。
とはいえ、人は、『自らの意志』で作り上げた人格をリスペクトするものだ🌟🌟
もっと『私』を表現してほしい。
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