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このラグビーチームを応援する、という気持ち〜ファンになる理由ってなんだろう?〜

1.私とラグビー

若い頃、、バブル景気がはじけた頃だ、、

社会人ラグビーに全く興味がなかった。

私も若い頃は大分とんがっていた。社員選手としてプレーしている彼らに、どこか冷ややかな視線を送っていた。

会社という大きな揺り籠に守られているように見えて、歯痒かった。

私はその頃、男社会の中で必死にもがいていた。『一緒に仕事しても、ことさら女性という意識をしないで済むから楽だよ』とよく上司に褒められた。性別のない雰囲気、をいつも意識して生きていた。

その後結婚し、母となり仕事を辞め、娘達がだいぶ大きくなった頃。

ようやく私は、彼らが難しい環境の中でプレーしていることを理解できるようになった。当時は、W杯が近づくと、彼らへの待遇の悪さを指摘する声が出ては、消えた。

腹立たしい、を超えて、痛々しかった。

こんな中途半端な待遇のままW杯の結果を求めるなんて、残酷じゃないか。

2.トップリーグのファンになる

そして、転機は訪れた。

2015.2019W杯での代表の活躍が、この世界の状況を変えた。ようやく『ラグビー選手』に注目が集まるようになったのだ。社員選手であるか否かに関わらず。

ここから一気にブームを加速させるはずだった。

しかし、コロナ渦。

生活様式は激変した。

マスク無しでは外出できない日々。歓声もヤジもないイベント会場。コロナ第3波の足音が微かに聞こえ、今後どのように試合が行えるかも不透明な状況だ。

ラグビートップリーグの各チームは、ギリギリまで状況を見極めたかったのだろう。

先月からようやくファンクラブ、もしくはサポータークラブの募集を始めた。

野球はファン、サッカーはサポーター、バスケはブースター。

ラグビーは新たなファンの呼称を今探しているのだろうか。フランス語とかイタリア語辺りで。

私は既に複数のチームの手続きを終えて、今日キャノンイーグルスに申し込む。

魅力的なのは1チームではないし、逆にファンクラブに入らなくても応援に支障はない。ファンクラブに入会する、というのは一つのスタイルであり、絶対的なものではない。

とはいえ、入会すると、よりそのチームは身近な存在となることは確かだ。

今日は、私が既に入会したファンクラブのチームについて、その魅力をユルユル語ってみたい。

3.チーム 魅力は色々

①.ハイレベルな自由と若き日の思い出と〜サントリーサンゴリアス〜

言わずと知れた名門かつ強豪。

あのフランスへ旅立った松島幸太朗様をはじめ、流選手や中村選手、北出選手等日本代表も多く所属する。

ここでのレギュラー=日本代表候補

と言い切ってもいい。毎年大学ラグビーのスターが続々入部する。

魅力はなんといっても、チームの攻撃的なプレイスタイルと、1人でも事態を打開できる高い個人技だ。

チーム全体のハイレベルな意思統一を前提とした個人の自由が選手に許されている。

個々のプレーがハマった時の美しさはトップリーグ随一だ。

ここは当然有名OBを多数輩出している。

私の場合、

『我が愛すべきゆるキャラ』的存在 きよみい

こと日本ラグビー協会副会長清宮克幸さんの所属チームだった事が大きい。

もう1人、学生時代の憧れだった

永友くん こと

キャノンイーグルスGM 永友洋司さん

もご出身だ。

そして、初めて練習場を訪れた際、疲れた体に鞭打ってファンサービスに心を砕いていた

流大選手

自らの務めを全うしようとするその姿にはリスペクトの念を覚えずにはいられなかった。ファンクラブへの入会は、彼への敬意と感謝の気持ちの表れでもある。

②地域密着の先駆者&やっぱり個人的事情〜ヤマハ発動機ジュビロ〜

今更言うまでもない。

きよみいこと清宮さんが手塩にかけて作り上げたチーム。

もちろん、それだけではない。

トップリーグでも数少ない『地域密着型地方チーム』だから、という事が大きい。ジュビロ磐田と母体を同じくする事情からか、地域に根付くことをここまで強く意識し実践しているチームは少ない。

新リーグ発展の肝である『地域密着』の先導者として、いつまでも独自の存在感を示してほしい。多くのチームの手本となるはずだ。

ヤマハの選手達は、飾り気のない独特のすがすがしさが魅力だ。スクラムに強くこだわるコンセプトと相まって、チーム全体が自らに強い『プライド』を持っている。骨太のいいチームだと思う。

それに加えて、現監督の堀川隆延監督が目元涼しいとにかく素敵な方なので、サンウルブズを経て、より男らしくなられた大久保直弥HCとの並びは、さぞ美しいだろうと思う。

きよみい時代の『相撲部屋』的雰囲気も味わい深くて良かったけど、堀川さん率いる『宝塚歌劇』的『清く正しく美しく』の世界もかなり期待している。

手作り感満載、愛が溢れるチーム〜NECグリーンロケッツ〜

私の身内にNEC関係者はいない。本拠地は遠く離れた千葉県我孫子市。

正直言って、コロナ渦前は全くノーマークだった。もちろん、昨シーズン大いに苦しんでいた事が気になっていたが。

コロナによる自粛期間中、何気なく見るようになったグリロケの動画。

グリロケジャンケンなどのささやかな企画

しかし、毎日更新されていた。ファンへの気遣いに溢れていた。チームを知って欲しい、という熱意も感じられた。

意気に感じる、とはこういう気持ちか。

彼らの『熱』に打たれたのだ。『愛』という言葉は勘違いされがちだが、『人間愛』のような濃く深い選手達の熱意に日々乾いた心が癒された。

この恩に報いたい。ファンクラブには即入会した。

ホームタウンが遠いから、観戦には行けないかも知れない。でも、グッズ購入や企画への参加で、彼らを影ながら応援できれば、と思っている。

『気持ち』って伝わる、本当だ。グリロケメンバーは今日も『グリロケ筋肉』でその『愛』を伝えてくれる。

グリロケの皆さん、ありがとう。恩返しはこれから少しずつしていきますね。

④期待値抜群、新リーグ期待の星〜キャノンイーグルス〜

永友くんがGM

これだけでも私世代なら入会の動機になる。

これに加えて、日本代表の田村優さん、田中史朗さんがいる。Nコムの小倉さんもやってきた。サントリーの松井さんもやってきた。

チーム名が似ている楽天は、石井GM、涌井、浅村、牧田、と揃って『おいおい、ここは西武か』とシーズン前揶揄されたが、蓋を開ければ、生え抜き組と見事なコラボで、骨のある良いチームになった。

イーグルスにも同様の期待が持てる。

融合がチームを強豪へと導く

多分ファンはみんなそう信じている。

指揮を取るのが、名将の誉高い沢木敬介さんだからだ。

『厳しい』と誰もが口にする沢木さんがどの様な采配を見せるのか、おそらく来季1番の注目チームだろう。

チームキャラカノンちゃんがSNS上でみせる活躍も微笑ましい。

日産スタジアムを満席にする

この恐ろしくハードルの高いノルマ

監督と選手にかかる重圧は相当なものだ。

その重荷を少しでも軽くできないか。そんな気持ちで先程入会手続きを済ませた。既にレギュラープラス会員の申し込みは残席僅かでできなかった。

喜ばしい事だ。

よかったね、永友くん。

誰かのファンになる、という事は、

常に傍らに寄り添い

苦しい時は、背中に背負い

ずっと歩いて行く事だと思う。









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