サンウルブズへの祈り〜最後の挑戦・後編を見て〜
1.ビックリ人間集まれば
毎晩大リーグのダイジェスト番組を見ている。
桁違いのパワー😳😳、桁違いの運動能力😳😳
ビックリ野球人間ショー、なのだ。大リーグは。
『ラグビーびっくり人間ショー』たるアオテアロアも見るようになった。この人達もどうかしてるぞ❗️フィジカルもスキルも超人めいている😳😳。相変わらずメンバーの名前は分からないのに結構面白い。
大リーグ同様、スーパープレイに人の名前は不要だ🌟🌟🌟🌟
2.敗戦から学ぶこと
Jsports 放映の『ヒトコムサンウルブズ最後の挑戦・後編』は興味深かった。開幕戦で勝ったその後の『敗戦』について語られていたからだ🥲
細かい戦術的なことは、素人の私にはわからない。
大久保さんや沢木さんが盛んに口にされた
『細かいミス』
はなぜ生じたのか、気になっている。
①相手チームの攻撃圧が予想以上に速く強かった
②フィジカルの強い相手とのプレーの連続で途中で肉体的にバテて、握力、走力等が落ちた
③頭も疲れるから連携がうまくいかない
素人にはこの程度しか思いつかない。
NZの強豪は大リーグでいえばヤンキースみたいなものだ。パワーも空間予測能力も技術も桁違い😳😳しかもコンタクトの多いラグビーは野球以上に戦力差がでる😨😨
細かいミスは、その場でウッカリではなく、起こるべくして起きた、ということか。
でも大久保さん達は
出来るはずのことが出来なかった
というニュアンスで発言されていた。単にフィジカルで圧倒された、という話ではないらしい。
おそらく、私のような素人が考える以上にラグビーは複雑緻密な競技なのだ。
練習時で確認しあった沢山の約束事をいかに忠実に試合で具現化するか
その一つ一つの作業が試合中不十分だった、ということか
なぜ不十分だったのか。気になって、私は再度番組録画を見直すことにした。
3.選手に求められたもの
沢木さんへのインタビューが、私の疑問の多くに答えていた。
あの方は非常にクリアな説明のできる方だ。
オールブラックスは練習の時から『試合のように練習できる』が、サンウルブズはそこがまだ足りない
という趣旨の事を話されていた。
練習で細かい連携を確認しあっていたメンバー達、その時本番さながらに集中していたか、本番のように実行しようとしていたか、かなりメンバー間に落差があったのだろう。
練習のための練習
短かい練習期間でこういうモードでやられたら指導陣はお手上げだ。
『次の試合でミスしたらマイナー行き、もしくはクビ』
大リーグやサッカープレミアリーグ程の過酷さが、NZのラグビーチームにあるかは分からない。
しかし、トンガ、フィジー等、経済的に苦しい隣国からの選手も多く所属するスーパーラグビー、そこには、日本のトップリーグとは比較にならないハングリー精神に満ちた競争の厳しさがあるだろう🥲🥲
1試合ごとに迫る『その日の生活、その後の人生』が懸かった緊張感
『フィールドには銭が落ちている』
こんな感覚を毎試合求められる、これがスーパーラグビーなのか。そんな気がする🥲🥲
もちろん、フィジカル、技術あってのラグビーだが、それだけでは不十分だ。まして相手チームよりフィジカル、スキルが劣っているのであれば、尚更練習時から緻密に準備して試合で120%の具現化を図れ👊👊👊ということだろう。
試合ごとに、彼らは自分達の求められるミッションを理解してきたように思う。
4.復活への願い
ここまで書いてつくづく思う。
こんな恵まれたスペシャルな機会、しかも最後と言われる機会を、もっと将来の日本代表のために活用できなかったのか👊👊👊
早稲田を卒業したばかりの齋藤くんと中野くん
野球に例えれば、
PL学園を卒業した桑田&清原『K Kコンビ』が卒業早々大リーグのチームと毎週試合できるようなものだ。今週はヤンキース、来週はレンジャース、、
スキルも精神面も著しく伸びるに決まってるじゃないか!
この最後の素晴らしい機会を、日本代表の最終選考で漏れた選手達とか、より多くの期待の若手に体験させてあげたかった🥲🥲とつくづく思う。
そして近い将来、何らかのリーグにサンウルブズが復活してほしい❗️絶対必要だ❗️。
🌟日本代表が『心技体』全てにおいて強くなるために🌟
番組内で、サンウルブズ結成以来全試合観戦しているファンの方が登場された。
『応援やめようと思ったこともありますが』と笑って話されていたが、それは出来なかったろう。
毎週、最高峰のスキルとフィジカル、そして強烈なハングリー精神を持った選手達との試合なのだ🌟🌟。こんな恐ろしいまでの緊張の中でしか見られないプレーがある。トップリーグとは明らかにちがうのだ🌟🌟
番組の最後に、沢木さんが
『ハングリー精神があるかどうか』
と話された事に心から納得した。練習中の沢木さんは怒りっぱなし😡😡だったが、その自覚を促す意図もあったのだろう。ただこれだけは選手に自覚してもらわないとどうにもならない。
おそらく外国人選手は、程度の差はあれ言われなくてもわかっていた。
この特集の前編をみて、
外国人選手との正確な意思疎通の難しさ
を痛感したが、最後まで見て、一番指導陣が苦心されたのは
スーパーラグビーでは『強烈な勝利への欲求』が必要だと日本人選手全員に叩き込む事
だったのではないか。もちろん全員プロ選手ではあるが、
プロとはなにか
まだ模索中の青年達だからだ。企業スポーツのトップリーグにいたら簡単には自覚できない心構え。かれらには将来に向けて大きな財産になっただろう。そして彼らには新リーグという新たな目標がある。
今回の経験を糧に『新たな自分』となって、将来日本を牽引する選手になってほしい。
5.そして2人は大人になった
先日サンウルブズのセレモニーを見た、
大久保さんと沢木さんはびっくりするほど歳を取られていた😳😳
悪い意味ではない。指導者として、人として、ひと回り大きくなられたのだ🥲🥲
男は面差しが変わってそれが成長の証となる
だからこそ、最後まで戦う事ができたなら、としみじみ思う。
今、お二人は、ヤマハ、キャノンという新天地で、感染防止などという畑違いの配慮に心を砕きつつ日々選手を指導されている。この3ヶ月で手にしたものを新たな環境で選手達に還元されていく事だろう。
しかし、この3ヶ月で味わったこれまでとは違う緊張感、これと同じ、あるいはこれ以上の緊張に指導者として身を置く、お二人ともそう遠くない将来、そういう方々になられるだろうと
信じ 強く願っている。
指導陣、スタッフの皆様、選手の皆様
本当にお疲れ様でした。今後のご活躍を心からお祈りしています。
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