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指導陣の専門化と統合化〜ヤマハ発動機ジュビロ会報誌を読みながら〜

1.できないものはない、というレベルに

相変わらずヤマハ発動機ジュビロ会報誌『スクラムジュビロ』6ページを読んでいる。

私は

JFL奈良クラブGM林舞輝さん

のnote記事が読んでから、その内容が頭を離れないでいた。スポーツ全般に興味のある方、是非下記記事をお読みください🙇‍♀️🙇‍♀️

https://note.com/wbsports/n/n592e1d2ff6bf

この記事は、林さんへのインタビュー形式になっている。

読んで感心した。欧州サッカーのコーチングは驚く程進化している。そして、選手に求められるものはとにかく厳しい。林さんの表現を少し借りれば

できる何かがある選手が生き残る のではなく

できない何かがある選手は生き残れない

という事らしい。スキルの全ての面で欧州サッカーの求める水準以上、短所は許されない、とは随分酷な話だ。

まず弱点を克服するために、欧州では選手が専門コーチについて個人練習するのは当たり前、そして、全体練習では、担当の違うコーチ同士が連携して、その他の技術をさらに磨き、選手は総合的な技術を向上させる。あえてまとめれば、

指導陣の細分化専門化と統合化

が同時進行で進んでいるようだ。私は素人だから、この文章をそのように理解している。

2.5Heartsが示すもの

ヤマハ発動機ジュビロの新HCコーチ大久保直弥さんは、会報誌で、

アタックコーチはアタックだけ、スクラムコーチはスクラムだけという考え方は、結局自分の『蛸壺』にはまってしまいかねない、ということです

と話している。たしかに、ヤマハの指導陣はスクラム担当の長谷川コーチ、陸上競技メダリストの杉本テクニカルアドバイザー等、専門性の強い指導者を揃えている。コーチングの細分専門化が進んでいるからこその統合化の意識なのだろう。

ヤマハ、というと誰もが

スクラム

を思い浮かべる。卓越したスクラムの技術向上で強豪の仲間入りをしたヤマハ。しかし

スクラムが強いからヤマハは強い

ではこれからの時代不十分なのだろう。

ヤマハは強い。特にスクラムはね

というレベルにチームを引き上げるために、

指導陣の統合化 を意識した

5Hearts

という言葉を堀川監督も口にしたのだろうか。

スクラムの慎さん

であまりに有名になった長谷川コーチの肩書を、あえてハイパフォーマンスコーチに変更したのもその表れかもしれない。

ヤマハ指導陣は、あえていうなら、

個々が『タコ壺』に入るのではなく、全員で一つの『タコ部屋』に入るのだろうか。

昼間それぞれの専門の仕事で汗を流し、夜同じ部屋に戻る。酒でも酌み交わしながらその日のこと、明日のことを語り合う、そんなイメージだ。

さらなる高みを目指すため、コーチングのさらなる進化を目指す。ヤマハは一見『古き良き企業スポーツ』の面影をたたえているが、実際はラグビーの潮流最先端を捉えているチームだ。

3.わからない、という事実に

今、この文章をヤマハの事務局の方々が読まれているとしたら、

この女性は、なぜこの程度のことをツラツラ書き連ねているのだろう

と不思議がるかもしれない。しかし、私の目的はむしろそこにある。

ラグビーは女性に理解されにくいスポーツだ

中高でバスケ、バレーのように女子の部活は基本存在しない。女子ラグビーはまだまだ発展途上、女子サッカーのように世間の脚光を浴びるには至らない。女性一般は、ルールはもとより、

ラグビー指導の実態に至っては全く知識がないのだ。そもそもラグビーボールに一度も触れずして成人する女性が大半だったのだから。

もちろん、堀川さんや大久保さんの言葉は、一般論としては全て理解できる。しかし、

どんな指導の現場を前提として、今後の目標を話されているのか、女性にはわからない。お二人が示された情熱への手触り感が乏しい、ファンとしてはそこがなんだか寂しい。

あら、そうなの?

と事務局の皆様は驚かれるかもしれないが、女性ファンの実情を、ある一面知っていただけたら幸いです🙇‍♀️🙇‍♀️












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