大学講義振り返り1(認知科学)
狙い
私たちは言語の何を知っているか(自律的側面)
言語はどれほど状況に依存するか(周辺依存的側面)
を理解する
分析ーーーーー認知過程
\ /
神経基盤
自律的側面の持つ3要素
言語の2分類(ノーム・チョムスキー)
言語(特に文)ー意味
ー統語(文法規則)
言語使用に障害のある患者を例にこの分類の妥当性を検討する
1,ウェルニッケ失語→流暢性、感覚性失語とも呼ぶ。発語には困難さは見られないが、言語の理解や意味の構成に障害をもつ。(意味の障害)
2,ブローカ失語→言語の理解力は保たれるが、発話がぎこちなくなり、途切れがちな短い発話になる。(統語の障害)
それぞれの障害を持つ人の脳は、それぞれの領域を損傷していることがほとんどである。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%83%8B%E3%83%83%E3%82%B1%E9%87%8E より
(余談ではあるが、レポート作成のマニュアルを何回も読まされたから引用については非常に敏感になっている。)
つまり、言語の二側面(意味と統語)は理論的な区別であるだけではなく、脳内でも別の部分に位置し、機能している。
※これらは母語についての話である
Q,外国語はどのように脳内に存在するか?
私の考え→記憶には短期記憶と長期記憶があり、長期記憶のうち手続き的記憶の技能として分類されるのではないか。長期記憶の保存場所と一緒なのでは?
Q,第二言語を習得した人がブローカ失語を患った場合、どの言語が不自由になるのか?
私の考え→母語が不自由になる。理由は同上。
・言語と記憶
語彙の知識のあり方の二つの可能性
・独立して記憶されている
・ネットワーク状に記憶されている
→周辺知識を覚えると暗記がしやすいというテクニックの説明がつく
・言語と推論
Q,「卵」という語を聞いてその絵を描いてください
→これあまり良い例ではないと思う。
おそらく人によって書く「卵」の絵は違う。状況に応じてどのような絵を描くのかは変化する。
・協調の原理(grice,1975)
・量の原則→要求されている情報量の貢献をせよ、要求以上の貢献をするな
・質の原則→偽と信じていることを言うな。十分な証拠なきことを言うな。
・関係の原則→関係のあることを言え。
・様態の原則→明瞭で簡潔に順序立てて述べよ。
「飯来ない?」「明日〇〇のテストがあるんだよね~」
が指し示すことは何か?
まとめ
私たちは言語を自律的な側面を扱ったり、その他の認知機能と結び付けながら使用している。言語を意味と統語のに2つに分けて厳密に運用している一方で、状況に応じてその意味を変化させるという柔軟性を持つ。言語運用には明文化されない様々な前提があり、だからこそアスペは困る。
サポートはお魚ソーセージになります