大学講義振り返り2(社会学入門編)
狙い
・社会学的な視座を身につける
・古典的理論や重要な対象を理解する
社会学的な視座とは
個人的文脈から離れた広い(もしくは抽象化された)視点で物事を見つめることである。
社会学の問い
(1)比較の問い
(2)実態の問い
(3)発達の問い
(4)理論化の問い
(1)→E.X 別の文明の都市の様子を比較して問いを投げる
(2)→すでに私たちの多くが対象の存在や作用を認識しているが、浅学のために不完全な理解である対象に社会学という体系だった学問で迫る。
(3)→時間的比較、現代社会の理解のためには現代を形作ってきた過去の理解が必要である。やはりそう言われると政治学を学ぶために古代ギリシャを履修しなければいけない理由が漠然ながらも見えてきますね。
(4)→帰納的方法で事例だけを集めても意味がない。事象の成立条件やその原因を探るために必要である。事実それ自体では何もわからないが、理論は事実の理解を促進してくれる。つまり「考えの型」ということなんでしょう。僕たちは文法なしに言葉を話すことはできない。
儀礼的無関心
→敵意がないこと・興味もないことを示すこと
贈与論でもこの手の話題は出てきましたね。これは、都市化した現代で円滑な社会運営を行うために人間が編み出した儀礼です。(一瞬目を合わせてすぐにそらす行為が代表的な例です。皆さんにも経験があるでしょう。)
規則性(ルール)ハロルド・ガーフィンケル
・エスノメソドロジーなるものがある。あんまり惹かれなかったので紹介にとどめる。
・ガーフィンケルの実験
→「調子はどう?」「おなかの調子かい?それとも空模様のことかな?ちなみに僕の体の調子は…」「うるさいな君の調子なんてものは正直なところどうでもいいんだよ!」
↓
社会生活の安定性は、述べられていない事柄とその理由についての明言されていない文化的「想定」に依拠している。上流階級は非常に複雑な文化的想定を文化資本として後天的に受け取ることが容易に可能です。これに関しては後程触れます。
反応の叫び(ゴッフマン)
「おっと!(oops!)」
対象:他人
発生状況:些細な失敗を犯したとき
意味:これは些細な失敗に過ぎない、私にはこの現状を統制する能力があるということを他者に示す
「なんだかこの人、演技じみてるなぁ」と思ったことがありませんか。そうです、それは演技なんです。人間的であることの基本要素のひとつは、毎日の生活の型にはまった行いの中で、自分自身の「適正な能力を他者に絶えず示すことである。」とゴッフマンは言います。
「排除」
社会の円滑な運営のためには社会的規則にそぐわない人を排除する必要があります。その排除の「度合」についてです。
社会的排除(仲間外れ、村八分)(第一段階)
↓
空間的排除(刑務所に入れる)(第二段階)
↓
生物学的排除(死刑の執行)(第三段階)
このように、我々は「排除」を段階的に使いこなしている。その最たる例が司法制度。
「身体の社会学」…物質的豊かさに反比例する理想の体型E.X 拒食症
→一見、個人的に見える「食」に関する事柄も、社会の文化的影響を大きく受けている。「健康、病気、障害」は少なからず、社会の影響を受けている。
医療をめぐる社会学的視座
・「病気」→身体に何らかの「逸脱の痕跡」がのこっているもの
・病んだ身体として精神とは分離させる
これらは生物医学的モデルの視座(近代的)
生物医学的モデルへの批判
↓
・「医療化」の進行はよいことか?日常生活の多くこのことを医療の対象とすることで、人々が身体の主体性を手放すのでは?人の生死を過剰に管理?
・生物医学的アプローチに固執しすぎるのでは?
→社会の影響を無視した解決法の模索、根本的解決にならない?
↓
予防医療へのシフト
社会学的な視座
・「病人役割」→病気になった人々は「病人」として休む権利を得る。その代わりに人々は病気を療養する義務を負い、その義務を果たすことで一時的な隔離から復活することができる。(機能主義学派的)
・象徴的相互作用論→「生きていく体験」としての病気(近年のとらえ方らしい)
医現病…医療によって引き起こされる病
(副作用、需要の拡大(人為的なもの、営業などの効果))
Q,誰が本当の受益者なのか?
過労で睡眠障害を患った人に対して薬を処方する→???
制度的人種差別→警察や医療システム・教育は特定集団に恩恵を与え、逆に特定集団を差別する。
↓
E.X、健康との関連→コロナウイルスの黒人死亡率の高さ
そのほかにも都市社会学など社会学において重要なテーマは数多くある。
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