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情報理論(第2回)

麦わら君
情報理論での情報は何かっていうのはちゃんと教えてもらっていなかった気がするんですが・・・

桂香助教
気になるの?

麦わら君
イヤー 知らないのは落ち着かないですよね。

阿坂先生
では情報理論における情報とは何かを説明しよう。
実は情報理論のバイブルである“The mathematics theory of communication”でも解説者が最初に情報とはなにかについて論じているんじゃ。

桂香助教
でも、下手に読むとドツボにハマる可能性が高いわ。情報理論に慣れてから読むべきだわ。

阿坂先生
まずは難しいことは抜きにして、例をあげて考えてみよう。

麦わら君
ハイ。お願いします。

阿坂先生
さて、情報の量を測って足し算、引き算、掛け算をしたいという話を前の回にしたのは覚えておるかな?

麦わら君
情報の量っていうのは確かにありそうという話はしました。この本は情報が多いとかこの人は情報を沢山持っているとか言います。

阿坂先生
では情報の量が多いとはどうゆう状態じゃ?

麦わら君
えっ!? うーん。例えば、厚い本があればこの本は情報の量が多いとなぁとか言えるのでは?

桂香助教
本の厚さかしら。落書きしか書いてなかったら?

麦わら君
厚さじゃなければ文字の数が多いほど情報の量が多いっていうは?

桂香助教
文字の量 = 情報の量 かしら。じゃあ、「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」って書いてある本は情報が多いって言える?

麦わら君
・・・・ 僕をからかっているのですか?

阿坂先生
文字の数がそのまま情報の量になるわけではないことは理解できるな。

桂香助教
情報の量を考える前に情報の価値についても考えておく必要があるわ。
すべて「あ」の文章って価値ないでしょ。

阿坂先生
脱線して混乱させてすまんが、情報の量に加え情報の価値を考えると状況は混沌としてくる。
たとえば、「お主が好いとる桜子ちゃんがお主のことが好きどうか」という情報をワシが持っているのじゃが、この情報の価値はお主にはどのくらいじゃ?

麦わら君
!? その情報の価値は僕にとって無限大です。1万円、いや10万円出します。

桂香助教
私には興味がないから情報の価値はゼロね。0円。

阿坂先生
この場合の情報の価値はお主が10万円、助教は0円と言っている。
これが意味するところは、情報の価値は受け手によって変わるということじゃ。

桂香助教
時間によっても変わるわ。昨日の新聞の情報の価値は、今朝の朝刊よりも低いと思うわよね。

麦わら君
たしかに・・・ 価値の定義は相当に難しいですね。
価値は人や時間によって変わるし・・・ そんな情報の量や価値は
どうやって定義すればいいだろう。

阿坂先生
ではこれは宿題とするかの。

桂香助教
今回はここまで。続きはwebで。あっこれwebだった。続きは次回。

麦わら君
今日は全然進んでないような・・・


これから記事を増やしていく予定です。