見出し画像

玉川改札(ほぼひとりごと(2020年9月4日(金)))

(写真は、山手線渋谷駅玉川改札。取り壊されることになっている旧玉電ビル(旧東急百貨店東横店西館)の中にあります)

#玉電 #山手線 #渋谷駅


9月25日金曜日、山手線外回りホームに直結している玉川改札が廃止され、井の頭線やマークシティへの動線が変わると発表されています。玉川改札の由来が玉川線だと知っている人も少なくなりました。


1969(昭和44)年5月11日までは、玉川改札から少し歩くと、東急玉川線の渋谷駅でした。右側のホームは降車用、左側は乗車ホームで、奥が二子玉川行、手前が下高井戸行だったと思います。


乗車ホームには改札口があり、そこで切符にハサミを入れたり、連結二人乗りになってからは、料金箱にお金を入れるようになっていました。今の世田谷線三軒茶屋駅と同じ仕組みです。


降車後の電車は山手線玉川改札方面に少し進んで、2線ある待機線で待ってから、乗車ホームに移動していました。交通渋滞の激しくなった廃止前の時期には、定時どころか、ジャマ電と呼ばれるほどでした。


玉電ホームから右奥に歩くと、今のマークシティ、京王井の頭線のホームです。左側には車庫に入る銀座線の線路もありました。地下鉄、路面電車、郊外電車が並んでいる、珍しい光景でした。


新玉川線が京王井の頭線の地下奥深くに開通したのは玉電廃止の8年後、それまでは、三軒茶屋や二子玉川へはバス輸送で大混雑でした。深夜の西口広場はバスを待つ行列であふれていました。


そんな玉川改札がなくなり、いよいよ旧玉電ビルを使っていた、旧東急百貨店東横店のビルも壊されることになります。渋谷駅での玉電の名残りは、地下を走る東急田園都市線だけになります。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?