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上野発の夜行列車(ほぼひとりごと(12月26日(水))

(写真は、鶯谷駅そばの陸橋から上野方面の線路を撮ったものです)

#帰省ラッシュ #上野発の夜行列車 #昔への散歩 #列車の音


クリスマスが過ぎると、ツリーやデコレーションが片付けられ、門松など、街が和風になります。ニューヨークのクリスマスツリーは年初まで飾ってあるのですが、こちらは一気にお正月になります。


天皇誕生日のおかげで、年末に多めに休暇を取ると、年末年始のお休みが長くなり、帰省や出国のピークが分散しましたが、昔は大みそかまで、上野駅は大変なことになっていました。


東京駅や、新宿駅から帰省する人も多かったとは思いますが、帰省というとイメージは上野駅。帰省ラッシュのシンボルは、歌の題名ではありませんが、長時間並んで乗る、上野発の夜行列車でした。


陸橋の下を走る在来線特急のほとんどは、常磐線のいわき行の「ひたち」か、勝田行の「ときわ」です。それも、品川発が増え、上野始発は例外となり、途中駅になってしまいました。


ここではトンネルの中を走っているので、見えませんが、新幹線も東京発になりました。夜行列車はとうの昔になくなり、終着駅らしい風情だった上野駅の地平ホームも通勤電車ばかりです。


家族旅行が気軽ではなかったころ、大変な思いをして帰るのでしょうが、帰省先のある人がうらやましいと思ったことがありました。こんなこともすでに昭和の記憶になっているのでしょう。


小雨の中、しばらく、陸橋で、線路を見ていました。夜行列車の音が聞えるような気がします。平成になっても、ほとんど変化のなかった上野から鶯谷界隈です。昔への散歩でした。

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