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現場は変わらない(ほぼひとりごと(2020年10月5日(月)))

【自分の仕事史㊶( www.akihiko.com )裏ばなし】

(写真は、街の中にある電柱と建物に引き込む電話線です)

#電柱 #電話線 #現場


電柱には、電力会社が保有しているものと、通信会社が保有しているものがあります。街中の電柱は電力会社と通信会社で共用し、上のケーブルが電気、下のケーブルが通信、つまり、電話ケーブルです。


狭い道に電柱があると通行の妨げになる、ヨーロッパやアメリカの都会には電柱はないと批判されることも多く、徐々には地中化が進んでいますが、街中でも、裏通りになると電柱が主役になっています。


確かに、電柱にクルマがぶつかるという事故もあり、多額の賠償金を請求されることもありますが、地中化するコストを考えると、一気に電柱をなくすという選択は取れません。まだまだ、残ると思います。


行政が共同溝を作り、電力、通信、上下水道などをまとめて地中化すればラクですが、予算や補助金の関係もあり、こちらもなかなか進んでいません。社会インフラの更改は簡単ではありません。


創業時には、補助金が出たケーブルテレビ会社も、メンテナンスコストや更改コストは自前で負担しなければならないので、4Kや8K化する際のコストに耐えられる会社ばかりではないようです。


地方ローカル線や、新幹線が開通したあとの並行在来線の維持の話でも出てきますが、人口が減少している時代にあった、社会インフラの維持がこれから大問題になることははっきりしています。


同じように、会社のイメージは激変しても、現場はなかなか変わりません。そのうちに電話局の窓口も閉鎖され、電話局の姿は建物だけになっていきました。民営化後数年で、そんな時代が始まりました。


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