小さな階段（ほぼひとりごと（２０２１年６月１９日（土）））

（写真は、代々木上原駅から幡ヶ谷方面に坂を上ったところで発見した小さな階段です）

#トマソン #小さな階段 #坂の多い街

代々木上原は坂の多い街です。今は高架になっているため、そんな感じはしませんが、小田急線の駅が谷底にあるので、坂を上らないといけない場所がほとんどになっています。それも結構急な坂です。

京王線幡ヶ谷駅との中間くらいな場所にある代々幡斎場へも、代々木上原駅からは急坂です。タクシーの乗るほどの距離はないので、年寄りには厳しい坂を歩くしかありません。幡ヶ谷駅からは平坦です。

代々木上原駅内にあるOXストアなどで買い物をすると、重たい荷物を持って、坂を上がることになります。このあたりに住んでいる人曰く、代々木上原の主婦は腕の力が強くなるということでした。

ほぼ一気に上がったところで、右を見たら、小さな階段を発見しました。突き当りは徳川山と言われ、数年前までは古くてモダンなアパートが経っていました。今はインターナショナル幼稚園になっています。

左側の階段は、インターナショナル幼稚園の敷地とつながったデザインで、しっかりした手すりも付いて、上がりやすくなっています。右側の階段は本来も役目が終わったままになっているようです。

作家の赤瀬川源平さんが、役に立たない建造物を昔ジャイアンツにいた外人選手で今一つ活躍できなかったトマソン選手になぞらえ、トマソンと呼んでいました。小さな階段はトマソンそのものです。

静かな住宅地なので、あまりじろじろと見たり、写真を撮っていると、怪しまれるのではと心配になるほどでしたが、なかなか、目を離すことが出来ませんでした。小さな階段を残してくれたことに感謝しています。