缶コーヒーを置きに

5月3日、高校時代の同級生の墓参りへ。

ようやく線香をあげに行くことができたといったところか。

去年の八月末ごろに知り合いづてに亡くなったことを急に知らされ
私は地元から離れていたこともあり、葬式には参列できなかった。

その後せめて墓参りはと、情報をもらった知り合いから墓地の場所を教えてもらえるよう連絡を取ったのだが、急に音信不通となってしまい、数か月前だったか帰省ついでに亡くなった同級生宅へ直接訪問。ここまでに葬式から半年以上を過ぎてしまった。

ようやく彼が埋められている場所の情報を掴めたところで、同じ部活の同世代と後輩をできる限り集めて今回墓参りに行くことに。

集まったのは私合わせて9人。

いままで同窓会もなく部活という括りの絆などほぼなかったため、ここまで集まるとは正直思っていなかった。でも本当によかった。

墓場は集合場所の母校から約1時間半。

行きしなお供え物と花をホームセンターで買った。
亡くなった同級生の母親から、缶コーヒーをお供え物にと。
よく飲んでいたそう。

確かに当時飲んでいたような気がする。ブラックではなく、微糖だったかな。甘党のイメージがあったが、一応ブラックも含め3本購入した。

お寺に到着後、墓石に水をかけ、たわしで磨いて綺麗にし、お供え物と線香をあげ、最後には寺の前で写真を撮った。ちょうど数年前に祖母が亡くなっていたため、墓参りの一通りのやり方は体が覚えていてそれっぽく動けた。

帰りはみんなで昼飯を食べ、亡くなった彼の実家へお供え物を渡し、仏壇に手を合わせた。

仏壇にはマルボロが置いてあって、そう言えばタバコなんて吸ってたなあと線香を全員あげ終わるまでに思ったりした。

白状すると、高校時代、今回集まったメンバーとは高校を卒業したら強いて会うことはないだろうなとかなり薄情な気持ちでいたが、友人の亡くなり方もあり、年に一度はみなで集まって近況報告を兼ねた墓参りに行くことにした。全員がそうしようと言ってくれ、今回苦労して集めた意味があったなと思った。

あまりにも短い人生だったなあと。彼の実家で遺影を見たとき、本当になんとも言えない悲しい気持ちになった。

亡くなる直前まで何を考えていたんだろうとか、もっと懐かしい話をしに会いに行けばよかったとか

でももう直接話はできないから、私にできることは年に一度みんなを集めて会いに行ってあげることなのかなと思う。

次はタバコも供えたらなあかんなあ。



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