マガジンのカバー画像

掌編小説や詩作

7
本文はできる限り無料で読めるようにいたしますが、購入していただければこんなに嬉しいことはございません。
運営しているクリエイター

2018年2月の記事一覧

#2 【エッセイ】スクールカースト

 つい最近、と言っても五年ほど前になるが、嗚呼、この時点で私は年寄りだと思い知らされてしまう非情なる現実。  とにかく五年ほど前まで、私は街中や電車内で見かける「ヘアメイクばっちり&明らかにスクールカーストの上の方にいるであろう女子高生」が、本気で恐かった。流石に三十路に慣れてくるとほとんどそれは霧散していたのだけど、昨夜、映画「桐島、部活やめるってよ」を20分見ただけで自分の中学時代がフラッシュバックして、辛くなってしまい映画は中座したままだ。    私は全日制高校は一年

¥100

#1 【掌編小説】音楽の実際

 音楽は僕のエネルギー源だ。実際問題として。  道を歩いている時もひとりで学食をいただいている時も、あるいは授業中でも、とても嬉しい時も、絶望の最中でさえも。実際問題として。  今、実際問題として、ヘッドホンから僕の両耳に注入される音塊は、脳の酸素とか血液とかセロトニンとかを適度に活性化させて、心臓に届いては血管から全身に行き渡り、手足に歩行を促せる。だから僕は人混みの多い駅前広場をもこうしてすたすたと歩いて、改札を経て山手線に乗ることができる。混み合った車内で僕より背の高い

【READ ME】レッツゴーぜっつぼー

おはよーございます、八壁ゆかりです。現在時刻は7:47、もう小一時間したら内科に参ります。風邪を引いてしまったようなので。インフルではないことを心から祈りつつ。 このノートは、初の有料マガジンの初記事ですから、抱負でも語りましょうか、いや自己紹介か? 両方いらない気もする。分からぬ。 シミルボンでは鬼のように自分語りをしているので、ここではなるべく避けたいですね、自分語りは得意ではあるんですけども。 んで、タイトルの「レッツゴーぜっつぼー」ですが、これは私が昔好きだったバ