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割とガチめなやつ

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真面目に書いたものをまとめています多分。
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#精神障害

いち障害者が考える「これからの仕事術」

 いきなりだが、私はいわゆる「社会人経験」というものがゼロである。単純に言えば、フルタイムで働いたことがない。アルバイトの最長記録は四ヶ月半、最短は三時間。バイト探しは何度もしているが、いわゆるガチの「就活」は、経験がない。  申し遅れました、私は八壁ゆかり(「やかべ」だよ、「はちかべ」じゃないよ)。んでもって、15歳で精神疾患を発症した精神障害者です。  病歴は20年以上。その長さに別に誇りや自負は持ち合わせていないけれど、色んな人々と接したり、なかなかレアな体験をしてき

『生きづらさ』とはなんぞや

「相当の生きづらさ抱えてますからね、私!」  まだ若い彼女はそう言ったが、その声は溌剌としていて、まるでそれが彼女のアイデンティティであり誇り高き某かのように聞こえた。その子はことあるごとに、「普通じゃない私」といった表現や、「逸脱した者として」といった枕詞を多用した。  普通ってなんだろう。 『生きづらさ』って誰が定義するんだろう。  たとえば俺が、つまり私が、自分の抱える精神疾患について記事を書いた時、ひとりの読者が、まるで張り合うかのようにこう発言したことがあった。