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割とガチめなやつ

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真面目に書いたものをまとめています多分。
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2020年6月の記事一覧

YouTube広告に見る「女としての幸せ」の虚しさと悲哀

 YouTubeの動画再生前に、広告が挟まるようになってから久しい。数秒待てばスキップ可能なモノもあれば、そうでないものもある。  私は約一年前からSNS恐怖症になって、以来YouTubeから様々な情報を得るようになったこともあり、広告はウザいばかりでいつもすぐさまスキップしていた。  だが今は違う。何がどう違うのか、何故違ってきてしまったのか、そしてそれに対して私が何を考えているか、本稿ではそれについて書きますぜ。 01:女性のコンプレックスのオンパレード ある日、よく

その女、八壁ゆかりにつき

 はじめまして、八壁ゆかりです。「はちかべ」じゃないよ、「やかべ」だよ。  いきなりですがカミングアウトします。長文癖ッス。  しかしながらこれは自己紹介記事、なるべく簡潔に済ませます。 01:小説を書いています 10歳くらいからずっと小説を書いています。綿谷りささんが「インストール」で文藝賞を受賞された時、選考結果に名前が並んでいたのも今となってはいい思い出です。 (当時の筆名です)  好きな小説家は、ル・クレジオ、サキ、カフカ、彩瀬まる、絲山秋子、梨木香歩など、詩

『生きづらさ』とはなんぞや

「相当の生きづらさ抱えてますからね、私!」  まだ若い彼女はそう言ったが、その声は溌剌としていて、まるでそれが彼女のアイデンティティであり誇り高き某かのように聞こえた。その子はことあるごとに、「普通じゃない私」といった表現や、「逸脱した者として」といった枕詞を多用した。  普通ってなんだろう。 『生きづらさ』って誰が定義するんだろう。  たとえば俺が、つまり私が、自分の抱える精神疾患について記事を書いた時、ひとりの読者が、まるで張り合うかのようにこう発言したことがあった。