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白い春 六杯目


お茶が届き、真ん中の段に突入。
目の前のスコーンは甘食なので後にし、後ろの二品を先にと手を付ける。
空腹感が無くなりペースが落ち着き、真ん中の段の一品目をユックリ味わって食べ終え、ふと、目線を上げると、目の前のバーカウンターにカクテルグラスが置かれていた。
グラスと中にオリーブが在ることからマティーニかな?と思う。
その側にはMARTINIの文字の緑のボトル。

シャカシャカ。

「ふふふ」
スーッと彼との思い出が過ぎる。
初めてのBARで憧れのマティーニを味わった時に出逢ったんだなと…。
幸せに浸りながら、もう一品を食べた。


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