#カメトル 完全解説 その9 2日目

2018年10月8日午前10時。再び、あの廃病院の扉が開き、ノートを確認できるようになります。

この記事では当時のツイートを引用しつつ、時系列に沿って何が起こっていったのかを追っていこうと思います。ちなみに、この企画は八索1人で運営進行をすべて管理していました。この日は零狐春の企画もなく、完全にフリーでしたが、「普通に自分がナゾガクをお客さんとして楽しむ」という目的のため、この企画は基本無人で回るように設計されていました。

さて、2日目を迎えた皆さんの手元には、非常に難解な暗号がありました。
気合で求められた「ノートC」の番号で印刷した、ネットプリントです。

ネプリ34

これを解かねばなりません。しかし、難しすぎて、到底解けそうにありません。そんな皆さんができることはというと……

そう、「#カメとれ」でヒントを増やすしかありませんでした。
当初の運営方針は以下のルールで行うつもりでした。

想定していた通り、都道府県被りなし、かつ実写での動画ツイートのハードルは高く、日中の進行ペースはかなりゆっくりなものとなり、非常に厳しい展開となりました。一応決めたルールに合わせてヒントを用意していたので、5人上がってくるまでは追加情報を投下するわけにもいかず……とやきもきしていたのを覚えています。

この人は関係ありませんでした。

動画ツイートは残っている人は残っています。「2年前に謎で必要だからと急ごしらえで撮った動画を今更掘り返されるのもつらい」という感情に配慮して、ここにはリンクを張らないでおきます。togetterから追いかけることができるので、興味のある方は探しに行ってみてください。
時系列的にはここからになります。

解かれていなかった小謎の解析、ノートに書かれた情報の詳細確認、そしてカメとれの進行で時間は経過し、時刻は14時。5件を超え、やっと新情報が投下されます。

<1つ目のヒント>_2018-10-08 14:08:15
5で巡る世界に
欠けているのは
4に4ある不正解

このように、順次意味深な文章がツイートされていきました。この文章の意味が理解できれば、提示された暗号を解読することができるようです。
ここで残り時間は4時間。さすがに無理だと悟った運営はルールを緩和し、以降はカメとれ1件増加で情報が投下されるようになります。

<ヒント2つ目>_2018-10-08 15:42:13

(2,0)→↗︎ハアカイ
(2,4)↗︎↖︎→ハヨワイ
(4,0)→↙︎ハアツイ
<ヒント3つ目>_2018-10-08 16:03:48

5で巡る世界と
2で巡る世界。
大きな世界は1つを除いて全てをカバーする。
カバーされない残りの1つ、それが不正解である。

原点から、考えろ。

残り時間2時間を切ったところで、”””甜菜”””が現れます。

そう、提示された暗号を解くカギは、皆さんが前日完全解明した「謎の絨毯」だったのです。追加されていくヒントは、「謎の絨毯」そのものの示唆(ヒントその1と3)、そして解読例の提示(ヒントその2)だったというわけです。

ヒント1,3から説明します。
「巡る世界」と表現されていたのは、端でループしている「謎の絨毯」のことでした。「5で巡る世界」と「2で巡る世界」、確かに5×5の絨毯と2×2の絨毯がありました。2×2=4、つまり2×2の絨毯に「不正解」が4つあるそうです。
「大きな世界」すなわち5×5の絨毯は、「残りの1つ」=「不正解」を除いて「全て」を「カバー」しているそうです。

ここでひらめきが必要でした。
(大きな世界)+(残りの1つ)=(全て)
すなわち
5×5+1=26
26で「全て」となるもの、それはもちろんアルファベットですね!

つまり、5×5の絨毯を構成する25問が、アルファベット25文字に対応し、対応していない1つが「不正解」であり、それは2×2の絨毯に4つ存在しているという予想が立ちます。

そこで、今まで出てきた謎の答えを、漢字からアルファベット、すなわち英語に変換すると……25個の答えはきれいに和訳でき、さらに頭文字が重複なくそろっていることがわかります。登場していない1つは「X」。その形は日本で不正解を意味する「バツ」に通じ、2×2の絨毯にある4つの答えに1つずつ含まれることが確認できます。

銀河系:garaXy
狐:foX
実験:eXperiment
出口:eXit

最後に「原点から、考えろ」。義務教育レベルのお話です。
原点は、「O」です。
そして、(a,b)と書かれたとき、これは「x座標がa、y座標がbの点」を表します。座標平面上でX軸に正の方向は右、Ý軸に正の方向は上ですね。つまり、各座標にはこのようにアルファベットが対応していたということになります。

座標

以上を踏まえて、ヒント2の例示を検証してみましょう。

座標で示された点を1文字目として、矢印の方向に1マス分移動していくことを考えると、以下の通り。

2,0)R → E ↗︎ D ハ アカイ
    ……座標(2,0)はR,そこから右に1移動するとE,そこから右上に1移動するとD
(2,4)W ↗︎ E ↖︎ A → K ハ ヨワイ
    ……座標(2,4)はW,そこから右上に1移動するとE(ループしているので),
    そこから左上に1移動するとA,そこから右に1移動するとK
(4,0)H → O ↙︎ T ハ アツイ
    ……座標(4,0)はH,そこから右に1移動するとO(ループしているので),
    そこから左下に1移動するとT(ループしているので)

この解読方法が合っていることがわかります。さあ、「???ハコタエ」の部分を解読すれば、ラストアンサーが導き出されるはず!

……まだ、終わらない。

つづく

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