#カメトル 完全解説 その13 QRコード
29枚の順序が確定し、ノートは完成しました。
これで、「デジタル数字」は使いました。まだ使っていないもの……
そう、真ん中の模様です。これでQRコードが作れそうな予感がすごいです。
まず、中央の模様について観察していきましょう。
すでに「3列のうち、ど真ん中を見るんだよ」と言っていますが、その通りです。3列のうち、左右の2列は黒と白が交互に繰り返されているだけで、21区画を明示するガイドの役割を果たしていました。例えば上の画像で見ると、上から7区画が全て黒になっているのですが、定規で長さを測らずとも、7区画であることが左右のガイドですぐにわかるようになっていた、というわけです。
中央のパターンは29枚で全て異なっていました。どれも、21区画の白黒パターンでした。順番は決まっています。
ここでQRコードについて考えます。QRコードに関する性質として、関係ありそうな事項は下記の通り。
・様々なサイズがあり、一番小さいバージョン1が21×21セル
・右上、左上、左下に黒の四角形がある
・そしてその四角の大きさは、バージョン1の場合、7セル
パターンはそれぞれ21マスなので、作り上げるべきQRコードはバージョン1のようです。単純に考えれば、これを適切に21列並べればQRコードになりそうですが……29枚、つまり29本あるので、そういうわけではないようです。もっと違う並べ方をしないといけないようです。
ヒント4つ目
初めはウタンから並べよ
後ろはカタンから並べよ
中央三列は
失われた正方形を貫く
タイムラインでは「ウタン」は「右端」、「カタン」は「下端」ではないか?との声がありました。
ヒント5つ目
ウタン、カタン
合ってます。
アナザーノートが出来たらすぐに、make QR codeできるように、備えておきましょう
ノートの前半を、
ノートの後半を、
並べるんです。
4つ目のヒントから、29列の並べ方が導かれます。もう一つのノートの並びによって、29の順番は明確に決定されました。「中央三列」は特殊な使われかたをするようなので、残りは26列。その内訳は、前後13列ずつ。
「初め」すなわち「1列目~13列目」を、「右端から」並べてみましょう。QRコードを完成させるには、8列足りません。この通り。
「後ろ」すなわち「29列目~17列目」を、「下端から」並べてみましょう。QRコードを完成させるには、8列足りません。この通り。
しかし、この各13列。重ねてみると、どうでしょうか?パターンは完全に一致します。21×21セルのうち、カバーしきれていないのは、左上の8×8セル。しかし、この領域がどうなっているのかは、「これがQRコードである」という情報のもとに、確定します。この通り。
そう、黒の正方形です。それこそが「失われた正方形」であり、使われなかった中央の3列は、その中央を通るかを検証することで、確認に使えるようになっていました。中央を通る、すなわち「上から4段目のヨコ列」「左から4列目のタテ列」「左上から右下に向かう斜めの21マス」のいずれかに、それぞれ相当していることが確認できたはずです。
さて、実際にネプリの紙でやるのは大変でしたが、皆さんにはスプレッドシートという強力な武器があります。協力してパターンを整理し、並べ、セルを塗りつぶし、QRコードが完成します。こんな形でした。
一番小さいQRコードですから、普通に画像として貼ったらこんなものです。この大きさでは、盛り込める情報量にも限りがあります。読み取ってみてください。
いよいよ、フィナーレです。
つづく
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?