#カメトル 完全解説 その2 シンダン

企画開始時、もう一つ皆さんが手に入れたのは、診断メーカーでした。

診断メーカーを回すと、よくわからない文字列が手に入りました。これを解析していくと、何か進展がありそうです。解いていきましょう。

まず、注目するのは「パターン数」です。これは診断メーカーの構造を教えてくれる、超重要な手がかりです。今回のパターン数は「97,290」。これは47*46*45の計算結果と一致します。この式に至るためには、まず素因数分解をすればいいんですが……ここでは割愛します。

さて次に、診断メーカーをぶん回していきましょう。
名前を変えていろいろな結果を得ていきます。一人だけでは限界があるので、他の人の結果も合わせて、試行回数を重ねていき、なにか規則性が見えないか検討します。

……次のようなことが見えてきます。
・12文字のひらがなである
・4文字のセットがよく見られる
・セットは同じ個所だけではなく、AAAABBBBCCCCの3か所に見られる
・1度に同じセットが2回登場することはない

「4文字のセット」というのが重要そうです。これを被りなく抽出してみましょう。
全部でいくつあるのでしょうか?ここで「47*46*45」という式が効いてきます。この式は「47個あるうちから同時に3個取り出して一列に並べる」組み合わせの数です。つまり、この診断メーカーは「47個ある4文字セットから3個を一列に並べた12文字を表示するもの」だったわけです。

4文字のセットが全部抽出出来たら、そこから何かがわかるか見ていきます。
・4文字のうち、最後の文字は被りがない
・最後の文字にのみ、「ゐ」「ゑ」が登場する
・そして、これは「47個」ある

ここで皆さんはひらめきます。
「この最後の文字が、【何かの順番】になるように並べれば、残り3文字が文章になるのではないか?」

そうです。この診断のメーカー謎はほぼ解き明かされました。
残された謎は「【何かの順番】はどんな順番なのか?」
まずは皆さんの自然な発想……そう、五十音順ですね。
並べてみます。左から1文字目に、こんな文章が現れます。
「もうすでにきづいてたならここはむだあしごめんねぺーじのじゅんばんにただならべればよめるんだよね」(シンダンA)
もうひとつ自然な発想……そう、いろは順ですね。
並べてみます。左から2文字目に、こんな文章が現れます。
「のーとにかかれたにじゅうきゅうこのせりふをしりとりのようりょうでならびかえるとつぎへとすすめる」(シンダンB)
さあ、
・この2つの文字列はどういう意味なのか?
・残りの文字、左から3番目は、シンダンCはどう求めるのか?
残された謎です。いったん放っておいて、次へ進みましょう。

つづく

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