浅き川も深く渡れ
ほぼ毎朝、近くの浅間神社さんへお参りをします。
今朝、ふと目についていただいたのがこれ。
浅き川も深く渡れ
僧侶で俳人の皆虚の一句です。
まっすぐ受け取るなら、
楽勝と思わずに、どんなところも慎重にしなさいね、
というところでしょうか。
私は物事の受け取り方もそうだなぁと思いました。
何かの出来事を浅く受け取って次へ行くのではなく、
その意味を深く感じ取りながら生きてゆく。
そう思うだけで、日々大切に生きようと思うようになりますよね。
そんなことを思いながら、お参り。
浅間神社さんには、摂社がいくつもあります。
人手が少ないので、残念ながらお掃除が行き届いていないところもあります。
今朝、お社の正面に、蜘蛛の巣を見つけました。
それを祓おうとした時にふと、思ったのです。
祓い清めと思えば、蜘蛛の巣はないほうが良い。
でも、逆に考えると蜘蛛さんの生活空間を壊すことになる。
この暑くて大変な時に、これだけたくさんの糸を紡ぐのは大変だろう…
どうしようか、払うべきか、このままにすべきか…。
無意識だったらすぐに払ったと思います。
こういうことは、普通に生きていて同じ事が起こりますよね。
右を左に動かせば、左の空間から見ると、
狭くなって邪魔でしょうがない、みたいなこと。
何かを行うということは、
必ずどこかに皺寄せが起きる。
私は、何かを行う時、その皺寄せの側の想いを
ちゃんと感じとりながら、
動かしてしてゆきたいと思いました。
蜘蛛さんには、ごめんなさいねと語りかけ、
全部ではなく、どうしても気になるところだけ払ってきました。
浅き川も深く渡る。
たかが、蜘蛛の巣を払うだけ、
なのですけど、
これだけの深いことが学べた朝でした。
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