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【web3/NFT】ハリウッドのストライキやNBAの仕組みから繋がるweb3/NFTの仕組み

8ships Twitter Space(7/16/2023)-Part1
Host: Terry T
Main Speaker:Em - Just a Japanese Girl / CHAI CHAI @ Crypto Girl

今週は、昨日Emilyが出産して、おめでたいね!

web3ではIRLが超大事

web3の良さって最初はアートとかそういうのをcelebrate(お祝い)して、もっと楽しかったりワクワクするものだったのに、そこからすごくお金の方に行っちゃって、企業も入ってきてる。

だから原点に戻るっていうか、「なんでweb3してるの?」みたいなところはすごく感じるけどね。

そもそも、なぜdecentralization(分散型)にしたいのか?っていうところを履き違えてるというか。
「誰かが力を持ちすぎるんじゃなくて、全員が1人ずつ責任を取りましょう」みたいな考えだけど、そもそもそれは個人に任せすぎてるから成り立たない。
1人1人が責任を持ってる人じゃないと。

そこが、仕事をしてないのに「言い分を聞け」みたいになってるというか、個々の声が大きくなりすぎてるっていうのはあるのかなと思う。

decentralizationの難しいところって、例えば、10歳の男の子と40代の男性、同じ言葉を言ってたとしても、言葉の重みは違う。
だけど、ネット上で匿名だとその人がどういう人かは分からないわけよね。

マイクタイソンのパンチと俺のパンチの威力が違うみたいに、1人1人のレベルは違うんだけど、ネット上だと同じ威力のパンチに感じてしまうというか。

だから、web3で超大事になってくるのがリアルライフだと思う。

簡単に言えば、俺はネット民1000人に「クソだ」って言われるよりも、Garyから「いいと思うよ」って言われた方がいい。

自分の中でカテゴライズしないといけないのよ。
例えば、8shipsのことを考えてくれてる人からの意見は俺にとってはめちゃくちゃデカい。

そういう「本当の人」っていうのが、web3では超大事になってくると思う。

ハリウッドのストライキから学ぶ、web3での重要なポイント

ハリウッドで、大手の動画配信会社や制作会社などに利益の公正な分配と労働条件の改善などを求めるストライキが行われてるんだけど、脚本家が中心に動いていて、そこにトップの俳優陣が参加してる形。

今回のストライキの1番のメインはAIによって雇用が奪われることらしいんだけど、自分が脚本を描いた作品がNetflixとかですごく再生されたとしても、そこで儲けたお金はもらえないっていう問題もあって、そこがweb3と似てるなと思った。

仕事がないなら仕方ないんだけど、ちなみに脚本家4500人に対して去年支払われた金額が1300億円くらい(1人あたり約3000万円)は支払われてる計算になるの。
脚本家にも最低賃金みたいなのがあって、大体1週間当たり60万円くらいだけど、脚本家ってフルタイムの仕事ではないから、60万円くらいが仕事を請けたら支払われる仕組み。

これってすごく大事で、ハリウッドの脚本家とか俳優も一応クリエイターなわけ。

ただ、難しいのが、俺としてはどっちもあるというか。
ディズニーのCEOが30〜40億円くらいもらってるっていう話なんだけど、俺は何万人もの従業員を抱える会社の経営をしてる人なら、それくらいもらってもいいかなと思う。

そのあたりはすごくいろんな視点があるんだけど、何が重要なのか?っていうところに関して、俺はテクノロジー反対派じゃないから、AIに仕事を奪われるっていうことに対しては、AIに負けないように頑張るしかないと思う。

今の仕事を守りましょうっていうのは、無理じゃんって話なわけ。

ストリーミングで儲けたお金も支払ってくれっていうのも、そもそも最初の契約がそうじゃなかったら支払う義務はない。
だから最初の契約が大事だと思う。

web3を通して日本のいろんな企業と会うと、どこでもそうなんだけど、ビジネスの駆け引きみたいなのもあるのよ。

みんなプラスを持ってこようとしちゃうんだけど、人生で1番大事なのってマイナスを入れないことで、マイナスがない人生が最高なんだよね。

お金とか欲にすごく囚われちゃうし、クリエイターたちが1番弱いところだとは思うんだけど、最初の契約を、誰とどういう形でするか?っていうのがすごく大事。

NBAの「リーグ全体を良くしたら、みんなにプラスがある」システム

web3で大成功してるのって、本当に限られたトップアーティストだけだと思っていて、超トップの人たちと何も成し遂げられていないゼロな人たちが分かれていってるような気がする。

契約の話で、最初の下積み時代と売れた後の取り分が違ってくることに関しては、俺としては、例えばNBAだったらリーグが作った最低限のルールを元に動いてる。

野球だったら、お金を持ってる球団は、持ってるだけ選手にお金を出せるっていうようなシステムだけど、NBAの場合は、お金がある球団が儲けた分は、お金がない球団にも分配しないといけないシステム。
じゃないと、競争力が弱まるから。

それと、今マーケティングで言うと、レブロンがNBA選手では圧倒的にトップで、実際の彼の影響力で言うと年間数百億円くらいもらわないといけないんだけど、今の契約だと年間70億円くらいしかもらえてなくて、30番目くらいの選手と給料は変わらない。

どれだけすごくてももらえる金額のMAXが設定されてて、「これ以上の金額をもらえることはないけど、これ以下の金額にもならないですよ」っていうシステムなの。

有名な選手のほとんどはNikeとかとの契約も持ってるし、金額としてはそっちの方がデカいんだけど、あくまでも「全員がリーグを良くしていったら、みんなにプラスになる」っていうシステム。

8shipsの仕組みを作るときは、そういうのを全部調べて考えてる。

web3は「自分の成功」じゃなくて、もっと大きなところを見ないと

やっぱりみんな「自分が成功したい」っていうのが強い。

日本の会社って、NBAの収益分配システムみたいな考え方じゃないけど、その考え方ができない限り、多分世界では戦えない。

なぜかというと、世界のプレイヤーは絶対に「そこでやりたくない」って思うわけじゃん。
分配されずに、会社に全部取られるなら。

日本を代表する企業と話すけど、最終的に、大企業と一緒にするから幸せになれるか?って言ったらそうじゃない。

お金とかどうでも良くて、web3は本当に、カルチャーを変えるとか、もっとデカいところの話。

web3とかで1番力持ってるのって、ここにいる普通のクリエイターたちだと思う。

個人で動いた方が毎日達成感があって安心するし、不安から目の前の人と付き合ったりしちゃうんだけど、そうじゃなくて俺は絶対に手を組むべきだと思ってる。


続きは、【web3/NFT】Web3で多くの企業がハマる罠へ

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