メスキータ展
2019年08月29日(木)
テーマ:美術館
作品にかなりのインパクトがあり、気になっていたメスキータ展に行ってきました。
オランダで版画、デザインの指導の傍ら、版画家、デザイナーなどなどマルチに活躍。
しかし、彼は1944年にナチスによって強制収容所で殺害されてしまいました。
今回の展示は、エッシャーをはじめとする友人、教え子などが命懸けで作品を守ってくれたお陰でこうして作品を鑑賞することができています。(彼らの行動力に感謝!)
そして、展示数がかなりありました。
彼は若い頃、建築を学んでいたので、作品にはその影響が色濃く反映されています。
人物画はメスキータ独特のタッチで描かれており、近くで見るとまるで製図のようにきっちりと引かれた線がメスキータの性格を現しているように感じられます。
緻密に引かれた線はまるで建築物のように無機質に感じられるのですが、遠くから眺めると陰影が美しく映し出され、逆に温かみを感じます。
シマウマの作品の横にあるエピソードが書いてありました。それにはメスキータがエッシャーに「シマウマとはそれ自体が版画作品のようなもの。なので、作品にするのは…」的なことを言っていたのに、メスキータの作品の中からシマウマが出てきたのは驚いた。というものでした。
もう、思わず笑っちゃいました!
シマウマの作品があるということは、アドバイスはきっとメスキータ自身の経験によるものだったのではないかと推測。真面目だったんですね(笑)
最後の空想世界の展示はカオスな部分がちょっと不気味な感じでしたが終始「面白い!オシャレ!!」と、ワクワクしながら鑑賞しました。
教え子エッシャーの方が日本では有名ですが機会があればメスキータを観ることをおすすめします。
作品の完成度が高いので、充実した時間になること間違いなしです。
#メスキータ #エッシャー#展示#オランダ
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?