真空に取り残されて
身体と脳が乖離してる感覚。
もっというならば周囲に現実味を感じなくなっている感覚。
もはや苦しいとかでは無い。
無
言葉で説明するとしたら"無"である。
理科の授業で見た、真空の筒。
強度の高いガラスの筒の中の空気を機械で抜いていき、真空にするという実験があった記憶がある。
その中にもし入れられるとしたら、こんな感じなのではないか。
息苦しさを超えて、どんどんと現実が遠くなっている。
周りが次第に無になる。それに身体は、思考は、耐えられない。
真空の中でも形が保てているとするならばその物質に相当な強度がある場合だ。
私にそんな強度はない。
周りと一枚のガラスを隔てたような視界の中、潰れてないだけまだマシなのか。
不安定な感覚の中、今日私は何をしたのだろう。
あまり思い出せない。
2023/9/14
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