新社会人になった時に知りたかった必要とされたい気持ちの弊害

今回は10年以上前新社会人だった自分が知りたかったこと、伝えたいことを書いてみようと思います。

社会人1年目の私は「この会社でがんばってすごい成果を上げるぞ!」「新人だからお茶くみでも掃除でもなんでもがんばろう」という気持ちでした。会社というコミュニティで必要とされたかったんだと思います。

必要とされたいという気持ちは人間の本能的な機能です。この気持があることによって集団を形成し、牙がなく、足も遅い人類が生き残ることができました。

他者に認められるとドーパミンやオキトシンが脳内で生成されます。
しかし、この気持ちを満たすことは良いことばかりではなく弊害もあります。その弊害の一つは会社の組織で起こるピーターの法則です。

ピーターの法則とは

認められるように社内でがんばる→会社の地位が高くなる→プレイヤーではなくマネジメントに仕事が変わる→責任が重くなる→地位が高くなる→高くなった地位で能力を発揮する→また地位が上がる→能力を発揮できなくなるまで地位が上がる。

このような流れで、例えば営業成績トップだった社員が管理職に変わり、今までと全く違うスキルが要求されて能力が発揮できなくなってしまいます。

しかも能力が発揮できないポジションから、多くの人が移動することができません。

このように認められる行動を繰り返すことによって、他者からの評価や地位が高くなりますが、最終的に能力を発揮できなくなる地位まで登ることになります。この現象をピーターの法則と言います。

他人に認められたいという気持ちが結局自分の首を締めることになる

会社から求められることをなんでもやろうとすると、なんでもできる=代替可能であるということです。すべての仕事をやろうとすると、本当に重要な仕事に力を入れることができなくなります。

そうは言っても「新人なんだからコピーや掃除の雑用はやって当たり前」という社会的な常識や上司の命令を断ることはかなり難しいと思います。

それでも昇進した先は自分が能力を発揮できない法則があることを知っていることは大きなアドバンテージです。私達は地震や津波のような自然災害がいつ起こるか予測できません。しかしいつか起こると分かっていれば備えることができます。

いい人をやめる

あなたの今やっている作業は本当に必要なことでしょうか?そのハンコを打つことは省略できないでしょうか?今の作業を効率化する方法はないでしょうか?

もし、やらなくても誰にも迷惑がかからないことや「前からやっていた」というで惰性で続けている仕事なんだとしたら、思い切ってやめてみてほしいです。

それはとても勇気の必要なことだと思います。反感を買うことがあるかもしれません。それでもいい人をやめることによって本当に大事な作業、自分の強みを発揮できる作業に集中することができます。


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