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春の“音ずれ”

もう桜は咲いていて、早いなと思った。春にだけ咲いて散っていく桜をおもって、少し寂しく感じた。

近くには小川があった。揺れる水の中には、水流がある。水流に逆らえない桜の花びらは、まるで人間界にいる私のように見えた。長く耐えたら乗り越えられる壁なのか、時間をかけてもムリなのか、見極めることが大切なのかなと考えた。

ついつい、俯瞰してみる癖がある。周りから見たら、浸っているというか、気取っているというか、そんな風に見えるんだと思う。でもこの時間が、僕にとっては大事なんだなと自然と触れて思うのだ。自然に触れてぼーっとすると、次々と言葉や考えが生まれてくる。

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