見出し画像

自作MAD解説("さよならポラリス")




「さよならポラリス」について



この動画は二か点さん主催の企画、
Voc@loidM@ster祭り'22に参加した作品です。
ざっくり言えばボーカロイドの楽曲でアイマスMADを作ろう、
みたいな企画ですね。
(厳密にはもう少し広義の様ですが)

色々とあったみたいですが、
最後までやり切った二か点さんには
惜しみない賛美を贈りたい所存です。




楽曲…というか音声の話


楽曲は「さよならポラリス」というもので、
まさに10年くらい前に
ボカロにハマっていた友人に教わったものです。
当時のボカロ界隈は
成熟期に差し掛かったくらいの頃だったのかな…?
ちょっとわかりませんが。

というかわたくし、企画を応援したい意志はありつつも
ボカロについては本当に門外漢でして
ほとんど楽曲を知らないんですよね。
先述した友人には他にも数曲教わった記憶はあるのですが
(有名なやつとか教わったはずなんですけどね)、
好きだな、と覚えていたのは
この曲だけでした。
他の曲がよくなかったんじゃなくて、
これだけ妙にハマったんですよね。

で、その友人が合唱動画作ったりしてて。
これです。↓

その時彼は「歌ってみた系合唱動画」を作るのにハマッていて、
その時にどうやって作っているのか、ていう話を聞いてたりしました。

で、今回動画を作るにあたって
友人に倣って自分の動画用に最適化したバージョンを
用意するのも面白いかもしれない、と思って
音源も編集させていただきました。
まさかあの時興味本位で聞いてた話が役に立つとは。

原曲であるGUMIが歌うバージョンをベースにして、
コーラスに(別作者さんによる)初音ミクバージョン、と
歌ってみた動画より「70」さんのバージョンとを
入れ替わり立ち代わり、という感じ。
元バージョンの印象を崩さない程度に
初音ミクさんに要所をお任せしつつ、
肉声の力をお借りして少しだけ湿り気を与えられれば、
的な気持ちでした。

とかなんとか言いながら、ロクにうまく出来ませんでしたけどね。
死ぬほど苦戦し続けました。
慣れない作業とはいえ、
ノイズ除去もまともに出来ない始末。
検索しまくりながらなんとか仕上げましたが…。
まぁ多分、ヘッドフォンでよく聞いたりしなければ
なんとかなってるんじゃないでしょうか。もう知らねぇよ。

あと、歌ってみたの文化にも非常に疎いのですが、
使わせていただいた70さんの歌声がとても綺麗だったので
今回聞けてよかったなーって感じです。
歌声もそうだけど、歌い方がすごい綺麗っていうか。
ただ「歌ってみた」の活動期間については
そんなに長くなかったそうで。
メチャクチャ有名、みたいな感じでもなかった…のかな?
なんとなく、歌ったみた界隈の儚さを垣間見た気がします。
配信してないだけで、今もどこかで歌ってらっしゃるのでしょうかね。




映像について


コンセプトは
1.「とにかくダンスシンクロだけは超頑張ってガッシガシ合わせる」
2.「ストーリーはやんわり用意するけど、香る程度に添えるに留める」
というのを意識しました。

1.についてはそのまんまです。くどいくらい意識しました。
実際くどかったんじゃないでしょうか。僕はそう思います。
なんなら最後の方疲れるもん。

2.については、つまり1.ありきのものです。
「なんとなく話の流れがありそう」というのが
ダンスシンクロを通じてなんとなく入り込んでくれれば
それでよかろう、みたいな。
全部伝わる必要は全然なくて、
見る人それぞれにどこかが刺さるかもしんない、
みたいな感じです。

仮に刺さらなくても、
なんか音楽にあってて小気味よければそれでいいし、
引き込む力、飽きにくい感じにつながってくれれば
いいかなーと思ったんですけど。

つまりこう、
「あんまり的を絞らない事で広く構える事は出来ないだろうか」
という狙いがあったというか。
上手く出来てたかどうかはさっぱりわかりませんが。
単に「何が言いたいかわかんなかった」っていう
もやもや感に繋がるだけだったかもしれませんね。

ほとんど反響がなかったので
失敗だったんだろうな、て感じはなんとなくしてます。
まぁ成功する事がそもそもあんまないので
平常運転すね!!




ストーリーについて


せっかくの解説記事なので、
想定してた動画内のストーリーについて
触れておきたいと思います。

そもそもどういう歌なのか、というと
この楽曲は「北極星」、すなわち「ポラリス」の事を歌っています。
ポラリスという星は真北、自転軸の真上にある星であり、
他の星と違って位置が変わらないんですね。
自転の影響をほぼ受けないからです。
いつ見ても必ず真北にあるため、
旅人が目安にしたりするそうです。

で、この歌においては
この「動けない星」である北極星…ポラリス
更に「冬」になぞらえて、
やがてやってきては去っていく「春」との一期一会を
ドラマチックに歌い上げている、という訳です。



ポラリス=冬=アナスタシア


「ポラリス」役を務めていただいたのは
アーニャことアナスタシアさん。
星が大好きなロシアの少女、ということで
「星」の要件も「冬」の要件も満たせそうなので抜擢。
ただでさえ新雪みたいに綺麗な子ですが
瞳には意志の強さも儚げな感じもあって、
ぴったりだったんじゃないかなーと思います。


春=花=相葉夕美

で、「春」=「花」の役には相葉夕美さん。
花が大好きで、かつ専用グラを用意される(らしい)ほど
非常に屈託のない笑顔が特徴の少女です。
それだけでも他に選択肢ないだろうくらいのもんですが、
彼女の迷いのないつぶらな瞳も相まって
ともすればやや悲しすぎる方向に舵を切れそうな内容に対して、
絶対的に前向きな雰囲気をもたらしてくれたんじゃないかなーと。
暗くなり過ぎない、というか。

あとは暗喩のオンパレードです。
折角なのでスクリーンショットを交えて。


春を待つポラリス。


ポラリスを探す春。


花咲く庭園の二人。


動けないポラリス。



春に踊る少女たち。
「雪みたいに花びらが降ってる」のもそれっぽくてよい。



別れのモチーフ。



一番いいところで差し込んだこのライブシーンは
相葉夕美さんの持ち曲、「Lilac time」の始まりのカット。
「土の下で芽吹きを待ち、芽吹いた瞬間陽の光を仰ぐ」
といった様な演出が、
春の訪れ=冬の終わりの暗喩として
バッチリかなーと思って挿入しました。


「別れ、歩き出そう」で見つめ合う二人。
ここから「あすへ」と繋がりますが、
歌詞を読むと「春へ」と書いて「あすへ」と読んでるみたいです。
かっこいい。ガンダムみたいだ。


冒頭の「北極星と小さな星」。
これは楽曲の元動画さんより引用しております。


最後の「小さな星が去った後の北極星」。
これも元動画さんより引用。
そう、元動画さん、PVも普通にいいんですよね。


と、いう感じ。




総括


と、まぁ解説しちゃうと結局クソ長ったらしくなっちゃうんですが、
目指したところは
「なんにも知らなくてもなんとなく見れる動画」
なので、目指しといてこんな解説記事を書くこと自体どうなんだ、って事に
今更気づいたんですけどね。
まぁいいや。もう知らねぇよ。終わりだ終わり。

ただ、細部の調整に至るまで
意外と時間をかけて作ったので
結構愛着はあります。
この圧倒的伸びなさ&伸び無さそうさを見る限り
あんまりいい動画ではなかったかもしれませんが、
なんだろう。うん。

愛着はあります。
じゃあいいじゃんね。
俺の勝ちです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?