幼くて優しいメスガキの始祖
メスガキ、それは大人を揶揄い嘲笑う女児のことだ。
しかしそれだけの、ウザいだけの存在なら多くのロリコンを魅了するようなことは無かった。すなわち彼女たちはロリコンを蠱惑させる武器を持っていたのだ。
その高慢な態度に隠して、【幼さ】と【優しさ】を———。
メスガキの始祖【グリムアロエ】
メスガキという概念が流行り始めたのは2017年に【クイズマジックアカデミー THE WORLD EVOLVE】で登場したグリムアロエが契機なのは間違いない。
このロリビッチを体現したような立ち絵や挑発的なセリフ、勝利時のボロ絵が話題になり、当時のツイッターではグリムアロエの存在が明るみになるや否やえっちな画像が無限に流れて来ていた。(俺のTLだけかもしれない)
挑発的な態度に このナゾガキがッ…! とイライラしながらクイズでボコボコにする(?)と「こんなの初めて…♥」と言いながらハート目でボロボロになるんだから、ロリコン達も「こんなロリキャラ初めて…♥」と夢中になったんですね。
しかし上述したようにグリムアロエはそれだけのキャラクターでは無かった。ロリとしての幼い一面があったのだ。
グリムアロエは"悪い子"として自分の欲望のままに行動するキャラクターなのですが、それはアロエ(11歳)という"良い子"のキャラクターを元にして作られ反転した偽物の存在として描かれているからなんですね。
そんな彼女がしきりに発言するのは「遊ぼう」という言葉であり、倒され封印される時にはもっと遊びたい、消えるのは嫌だと11歳らしい振る舞いを見せる。挑発的な発言は"悪い子"の偽物なりに、普通に振る舞った結果の態度だったんですね。 この…ナゾガキが…(泣)
そしてそれだけではない。"悪い子"として欲望のままに行動するグリムアロエではあるが"良い子"を元にしているため優しいのである。
それを証明するためにボンバーガールでのボイスを紹介する。
人として終わってるロリコンに優しすぎる…こんなんダメ人間製造機にメスガキ翻訳機能つけて出力してるだけですやん…
メスガキの始祖グリムアロエは悪い子として振る舞う、優しくて幼いママなのであった。 ママぁ…
余談:メスガキ翻訳
ありがとう③→下心みえみえ~♥
ごめん③ →興奮しないでぇ
は?
"真の"メスガキの始祖【九重りん】
グリムアロエと違って名前を聞いても何のキャラなのか分からない人の方が多いと思うが、今回の記事はこのメスガキを解説したくて書いている。それくらい知って欲しいキャラクターなのだ。
彼女はグリムアロエが流行る前に存在していた"真の"メスガキの始祖だ。
登場するのは【こどものじかん】という作品、2005年から2013年にかけて連載されていた。
小学校を舞台とした思春期女児の恋愛や大人になれない大人達を描いた真面目なストーリーと、一般誌の限界に挑戦するようなエロ描写が特徴の伝説的なロリ漫画である。
九重りんはこの作品のメインヒロインであり、童貞の新任教師である主人公との恋愛関係を軸に話が展開されていく。
彼女がどうメスガキなのかを語っていく…つもりだったが…どうせ語るならこの素晴らしい作品ごと紹介したい気持ちがある。
ですがそれをこの記事ですると文量が大変なことになるので…
今回はメスガキっぽい画像をペタペタしておきます。
九重りん…彼女もまたメスガキであった。
雑な感じになってしまいましたが、今度【こどものじかん】単体の解説記事を出すので、許してください。
興奮しないでぇ(ごめん③)
終わり
幼いが故に優しく、幼いが故に悪い態度を取ってしまうメスガキの奥ゆかしさが伝わったでしょうか?
最近ではただただ揶揄い嘲笑うだけの「メスガキ」が増えてきて、俺はそのメスガキから優しさと幼さを取り払った「メスガキ」="記号化されたメスガキ"に対して思うところがあったのですが、寄生獣を読み返していて考えを改めました。
メスガキだって元はロリ属性から派生したものであるし、そうやって時代に合わせて変化していくものである。普通のロリが好きな人からしたらメスガキに思うところがあるかもしれないし…
違う生き物どうし時に利用しあい時に殺し合う
でも解かりあうことは無理だ・・・いや
相手を自分という「種」の物差しで把握した気になっちゃだめなんだ
メスガキも「メスガキ」も尊敬すべき同居人には違いない
何かに寄りそい……やがて生命が終わるまで……
まぁ、重要なのは属性じゃなくて "年齢"なんだけどね
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