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8歳女児短編集④

ツイッターをずっとやってるとよく見かける話題の一つに

「久々にオタク仲間と集まったら自分以外が子供の話でずっと盛り上がっていて…」

というものがあり、着実に人生を進めてオタクを辞めた人と人生のコマを進めずオタクのままでいる人の両方が反応する…つまりツイッター住民の100%が該当する話題だ。

俺は後者のオタクだけど『子供』の話、出来ます。
俺にやらせてください!いきます!
 

アシュリーが1番可愛いのは『ゲーム&ワリオ』でさぁ
息吹きかけると赤面してスカート押さえるのがさぁ
不機嫌になるけどなでなでしたら許して貰えるのがさぁ

 

俺を目覚めさせてどうしようって言うんだ

6月、真面目な記事を書こうと思っていた俺はロボットのガキに夢中になり、気が付いたら月末になっていた。(ごめん)
 

ヌッ!

 

金髪!ロリ!ロボット!
ここが、俺の、黄金の昼下がり・・・!

 

ロボットの女の子、安心感がある。

人間の為に作られた存在という部分がもっとも強いんだろうけど、もっと踏み込んだところまで考えると彼女達が有する永遠の美少女性に惹かれている可能性もある。
 

美少女は短命だ。子供と大人の境界にあり、そのどちらにも属しているようで属していない、限られたモラトリアムの中で輝きを魅せる彼女達はそれ故に美しい少女と称される。

しかし、機械の美少女は時間の制限が無いに等しい。身体的な成長や極端な精神の成長といったものが存在しなくなる。永遠に不変的で、人間に寄り添う。それは二次元に望郷し、理想の世界を求める存在にとってMasterpieceとなる。特に俺みたいなロリコンにはね。

 

だから俺はニコニコでロックマンを知ってからずっとロールちゃんが好きなんかな。家事お手伝いロボット!金髪!碧眼!ロリ!
 

 

———𝑀𝑎𝑠𝑡𝑒𝑟𝑝𝑖𝑒𝑐𝑒...

 

純粋に、家庭用ゲームに出てくる女の子が好きってのもあるのだが。

俺は子供時代はひたすらにゲームと妄想の世界で生きていた自閉的すぎる人間だったから、ここ数か月のように何事も関せず、ひたすらロックマンの世界に浸っているとその時代に戻ったようで、落ち着ける。

ゲームの世界、特に昔のそれはアップデートが在るはずも無く、永遠に閉じていて、そういう不変的な世界に居るのが好きだ。

 

そういう女の子を求めて、ずっとロックマンをしていたのでツイッターアカウントが凍結しても、今はどうでもよかった。
 

またなんだ。
 

だから何も言わずにロックマンゼロ2の配信をしたんだけど、フォロワーが来て、口々に好き勝手言って消えていったので文句の一つでも言わなきゃ気が済まなくなり、結局またツイッターに戻ってしまった。
 

そういえば小学生時代もゲームに夢中になって、家に籠っていた俺を連れ出してくれたのは幼稚園時代から続く友達だったな。

現実に生きる我々は、究極的には現実から逃れることは出来なくて、だから、寄り添って、辛い現実を生きていくのかもしれない。
 

辛い現実①

辛い現実②

 

高すぎるだろ。


互換性と表現力の関係

 

※価値に関する話の続き(8歳女児短編集②参照)


『装甲騎兵ボトムズ』を見ていました。
 


視聴するきっかけになったのはタイトルの由来のようなもので、

「ボトムズ」という名称の由来は「VOTOMS」=Vartical One-man Tank for Offence&Manevar(攻撃と機動の為の直立一人乗り戦車)の略からきているが、AT搭乗者の生存率が極めて低いことから兵士たちの間では「最低の野郎ども」という意味で揶揄して使われている。

出典:ボトムズWeb

最低の野郎どもが魅せる、命の輝きがみたかった。
男の価値は命を消費することの中にあるような気がしているので。

内容は戦争が100年も続いている世界を描いた作品で、
地獄みてぇな治安のハードボイルド作品といった感じ。

世も末だね。世も末なので。
 

そんなボトムズであるが、次回予告の文面がカッコいい。
2話の予告を見てみよう。


食う者と食われる者、そのおこぼれを狙う者。
牙を持たぬ者は生きてゆかれぬ暴力の街。
あらゆる悪徳が武装するウドの街。
ここは百年戦争が産み落とした惑星メルキアのソドムの街。
キリコの躰に染みついた硝煙の臭いに惹かれて、
危険な奴らが集まってくる。

次回「出会い」
キリコが飲むウドのコーヒーは苦い

2話 次回予告

たまんねぇや。
2話だから作品自体に関心を持たせる為に世界観を表現しつつ、次回の内容も匂わせ、サブタイコールした後の1文でトドメを刺してくる。

3話で主人公のキリコがコーヒーを飲んだりはしていないので完全にフレーバーテキストなんだけど、それが少年心を燻る。カッコいいぜ。

余りにも好きすぎるので「キリコが飲むウドのコーヒーは苦い」で検索したのだが、なんと結構有名なフレーズらしく、俺というかオタクが好きなやつだった。

オタクは心に少年を飼っている。(それでも!)
 

 

次回予告の文章ってなかなかに気を使うんだろうね。

「城之内死す!」と書いたらネタバレになっちゃうので、そうならないように婉曲的かつ興味を引かせるものにしなければならないので。

そうして頭を悩ませた結果にボトムズ2話のような語り継がれる次回予告が生まれてくるのだから、表現の価値ってそういう制限の中にあるのかな。

 
そういえば似たような事を言っていたエロゲがあった。

 

語られていた内容によると、『互換性を得ると表現力を失う』らしい。
つまり「城之内死す!」と書いたらそれで終わりじゃん?ということだ。

作中では
「言葉を解さない少年は大層素晴らしい絵画を描いていたが、言葉を理解してから精彩を欠き、絵を描かなくなってしまった」

「デュシャンの『泉』によって芸術と芸術以外の境界が無くなり、芸術の価値が失われた」

みたいな語りがあったと思う。
 

マルセル・デュシャンの「泉」
(トイレに署名しただけ)

 

さもありなん、試してみよう。
逆に言えば『互換性を失うと、表現力を得る』ということなので。

1つの名詞と1つの複合形容詞と、それを繋ぐ助詞からなる文章を消滅させて、それらに連なる単語も極力使わず、それを記述してみる。


「その洞穴は熱を帯び、湿潤で、壁からは水が染み出し、蠢いている。見た目も、匂いも、とても美しいとは言えない洞。しかしそれは闖入者を優しく迎え入れ、包み込み、虜にする。闖入者を拒んだり、閉じ込めたりすることは無く、何度も迎え入れ、然らば多幸感を与える。その感覚は人々を魅了し、蠱惑的に誘い込む」

 

こんなものだろうか。
ちなみに消滅させた文章は『おまんこは気持ちいい』である。
 

やってみて解ったが、かなり苦しい。
互換性を失うと表現力を得るというか、そうせざるを得ないという感じだ。

ちんぽを互換する言葉を探した時に闖入者(ちんにゅうしゃ)しか出でん。
完全に”ちん”で引っ張ってきて、頭にこびりついた。

 

苦しんだ結果として、互換性の強い言葉(ヤバい、萌え、エモい等)が使われる理由が分かったね。

表現力という観点では全く評価できないけど、なんとなく感覚が伝わればいいくらいの時には広く浅くそれを共有できる便利な言葉だ。
 

萌え萌えでエモいからヤバい画像

(各シリーズのロールちゃんが揃って現代的な萌えイラストで描かれているので)
(しかも公式イラストなので)

あと2万円するのがヤバい(辛い現実③)

 

実質○○という文章も経験に表現力を焼かれた互換的なものか。

聞きしに及ぶのは実質まどマギとかだけど、当時リアタイした人間は須らく虚淵玄に新たな感性を焼き付けられ、故にまどマギが互換性を持つ言葉として脳裏に刻まれ、似た作品を観た時に「これ実質まどマギやん!」と出力されるのか、あるいはそれ以外の表現が難しくなるのか。

けどこれって、まどマギを知らない人が聞いてもピンと来ない表現でもあるんだよな。俺も「おまんこは気持ちいい」と言われてもピンと来ないし。

ぷにあなミラクルデラックスとかA10ピストンSAとは何が違うのかを教えてくれよッ!
 

スタイリッシュな見た目で家具としての互換性を持つ電動オナホ

 

考えると、表現力は限られたもので何かを意図した通りに伝える為の手段に過ぎないのかもしれない。わかる人にだけ伝わればいいのなら「実質○○ね」で良いけれど、知らない人に伝えようと思えば相手にとってアプリオリ且つ意図に沿った表現を総動員する必要がある。ボトムズの次回予告みたいな。

表現力によって意味の互換性を意図した通りになるまで削り、意図した通りになることで特別な価値が完成するみたいな感じだろうか。

価値は相対評価だからこそ、含む意味を際立たせる必要があるのか。
価値ってそういうものなのか。

 

けどさぁ…価値がそうやって相対的な評価にさらされて、程度が揺らいでしまうというのは可変的すぎて、なんだか安心できない。

自分だけの絶対的な価値、安心できる”負けない価値”を求めたくなる。
 

”負けない価値”

 
だからか、数か月ずっと価値について考えた末に”負けない価値”を求めて石を拾いに行き、それを磨いて自分だけの宝物とすることで自己の価値基準の絶対性と連続性を証明する証を残そうとしていた。(?)
 

なにこれ
 

多分、価値がある。(互換性が無いので)

 

黄金の昼下がり(?)

夜勤週にシフト上7連勤した後に1日の休日を挟んだ日勤の月曜日。睡眠は2時間だけで出社し、何事もなくそのまま退勤して駅まで歩いていた。

すると、どうしたのか。全身が謎の高揚感に包まれた。
 

久々に日光を浴びたとか、睡眠時間が少ないとか、仕事の調子が良かったとか、同僚と楽しく話せたとか、最近は世界が優しいとか。そういう諸々が影響して、なんだかヤバい感じの脳内麻薬が分泌されていたような気がする。幸福感と言っても差し支えない。

イメージ画像

 

互換性を削って表現すると、催眠オナニー音声『マゾ犬ペット化催眠』でご主人様に「好きって言って」とお願いされ、「好き」と声に出した後、「私も好きよ」と返された時の感覚に近い。

Angel Beats!みたいな世界だったら完全に消滅していた。こればかりは常世に生きていて良かったと思える。催眠で消えたくはない。(ゆりっぺか?)
 

右の男が好き

 

今回の謎トランス現状、人生の目標を”報われること”にしていた弊害、微弱性が露見した出来事のように思える。

自分の人生に”納得”しちまって、それで満足したら、そこで終わっても良くなるんだよな。今回に関しては1Rの家に辿り着いた瞬間に辛い現実④が襲ってきたので、スン…となりクソして寝てロックマンをしたけど。
 

辛い現実④

 

芥川の『芋粥』みたいな話で、そうならないように終わらない目標をブチ上げとくしかねえなと思った。

終わらない目標であることが重要なんだろうな。
じゃないと俺、今の生活と高級VRオナニーがあれば満たされちまう。

最後まで生き、足搔かなければならないように目標を再設定…!

 

なにこれ


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