違国日記

違国日記最終巻を読んでしまって、どうしようもなくなってコミックシーモアでヤマシタトモコさんの他の漫画買いまくってしまった、時々そういうことが起こるんですね。

私は漫画といえば、少女時代はほぼCLAMPと由貴香織里とさいとう・たかをで育ったんですよ。
カードキャプターさくらとかね。
生来、類い稀な美質をもった「とくべつな主人公」がその資質ですべてを良い方向に持っていく作品を読むことが多かったんです。
だから違国日記の朝を見た時ものすごく新鮮な気持ちでした。
本当にただの子どもで、自己も確立できていない、目を見張るほど美しい内面も外見も持っていない、ただ両親の事故死という不運な境遇に突然立ち向かわされた普通の子ども。
でも朝は朝なりにすごく頑張って両親のことも自分のことも理解しようと努力して前に進もうとしていました、そこがとても愛おしかったです。
漫画の主人公に対して初めて明確に「愛おしい」と思ったと思います。
彼女が両親の死についてボロボロ涙をこぼすまで5巻分もかかったんですよ。(6巻だっけ…?)

結局、朝とまきおちゃんはあまりにも違う人間だけど、彼女たちはたしかに家族として愛し合っているので(この言葉では「足りない」らしいですが。あえてその一言をバコン!とぶつけてほしいのが朝なのにね笑)この先、彼女たちと周りの好きな人たちとの人生が眩しく優しいものであるといいです。
そして槇生ちゃんの最後の詩は、これこそ朝が槇生ちゃんから与えてもらいたかった特大の「愛してる」じゃん、愛してるを100万回言われるより愛を感じてしまうじゃん(突然のNANAやめて)

朝を見つめるまきおちゃんは時々すごく眩しそうだったのが印象的でした。

最高の漫画だよな。


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